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視覚とラジコン③

こんばんは! プラオプ ハセガワです。

視覚とラジコン3回目

ラジコンってそんな難しいものなの??って思った方がいたらスイマセン
そんな事ないんですよ。
みんなとチキチキワイワイ走るだけでもめちゃくちゃ面白いし、「オラの車世界一かっこいいぜ!」と浸るのも楽しい。車を色々とチューンナップして起きる変化を楽しむのも面白い。いろんな楽しみ方があるわけです。
競技に本気で挑戦するというのも一つの楽しみ方ですが、競技力の高さが勝敗に大きく関わってくるのはどんなスポーツや競技でも同じ事です。

さて、前回は「動体視力以前に静止視力が高くなければいけません」というお話でした。

視覚とラジコン②

今回は高い動体視力のために必要な他の要素についてのお話です。

正確な両眼視ができているか?

私たちが目を2つ持っている理由は、ステレオビジョン、つまり視覚的に空間を立体的に捉え、体で感じる空間と一致させることで自由に動き回る事ができるようにするためです。
約6cm離れている左右の目が、同じ目標を見つめていてもそれぞれの目には僅かに異なった映像が映ります。その差を利用する事で大小、遅速、には関係なく直感的に距離を感じる事ができるのです。

両眼をまるで一つの目であるかのように扱う事を「両眼視」それによって起きる能力を「両眼視機能」と言います。

しかし左右の目は、無条件に真っ直ぐ向いているわけではありません。
目を開けている間は真っ直ぐ見る事できていても、目を閉じて外界から遮断されると目はリラックスした方向に向いてしまいます。
大多数の人は外向きに開くのですが、中には内向きになる人、上下に偏位する人もいます。
これを「斜位」というのですが多かれ少なかれ、基本的にはみんなが持っているものです。

そのまま目を開けたら視界は二重になってしまいますが、それを無意識に瞬時にまとめるように補う機能を「運動性融像」と言います。
この力「融像力」も大きい小さいで個人差があります。

斜位とは

斜位が比較的大きいとしても、余りある融像力で無意識に完全に補う事ができていれば問題は全くありません。
しかし、斜位の大きさに比較して融像力が少ないと両眼視が不完全になってしまいます。
すると脳は両眼視機能を発揮しようと強く求めるので、足りない分をなんとか補おうと体に力みが入ってしまう事があります。

斜位と融像力のアンバランスがあると・・・

  • 「意識的に目を凝らさないと目標がしっかり見えない、またはダブってしまう」
  • 「視界を切り替えるとダブってしまいハッキリ見えるまで時間がかかる」
  • 「慢性的な目の疲れ」
  • 「片目を閉じた方がよく見える、楽」
  • 「距離感を掴みにくく球技が苦手」
  • 「肩こり」「頭痛」

などの原因になっている事があります。(もちろん斜位以外の原因もありますからね)

そもそも両眼の視線を一点に合わせる事が難しいとしたら、常に動き続ける車に視線をあわせ続ける事は簡単ではありません。
「動くものを両眼で捉える」事ができなければ「捉え続ける」ことはできません。
つまり、正確な両眼視ができなければ高い動体視力を得る事は難しいわけです。

では、正確な両眼視を得るためには?

眼鏡にプリズムを組み込む事で視線の方向を変え、斜位による負担を眼鏡に肩代わりさせる事で両眼視を助ける方法。
また、融像力を強化し、斜位の問題を克服する力を養うためのトレーニングをする方法。

いずれか、あるいは両方を組み合わせて行う事があります。

コンタクトレンズの場合は目にくっ付いて目と一緒に動いてしまうので、直接斜位を矯正する事はできません。(遠視矯正による間接的な調節性内斜位への影響はあるけど)

ここまでで「目標を正確に捉える」事までができるようになりました。

次回は「捉え続ける事」についてのお話です。

つづく!

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