学校の視力検査「A」「B」「C」「D」って?
こんばんは! プラオプ ハセガワです。
もう新学期がはじまってしばらく経ちますが、プラオプにも「学校の視力検査で紙をもらって眼科で処方箋をもらってきました」というお子様がいらっしゃいます。
視力というと「1.0」とか「0.7」とか「0.1」という数字を思い浮かべますが、学校では「A」「B」「C」「D」というふうに区分されています。
これは・・・
「A」:1.0以上の視力がありますよ。
「B」:0.9~0.7の視力がありますよ。学校生活では支障ないでしょう。
「C」:0.6~0.3。ちょと教室で黒板が見えにくいとか、何か対策が必要ですね。
「D」:0.2以下。最前列でも見えにくいでしょうから対策が必要です。
こんな感じです。
でも、視力が1.0以上あってもそれは「遠く」の視力。実は「遠視」があって近くが見えにくい・・・なんて事を人知れず苦労しているお子様もいらっしゃるので、視力が良くても読み書きに苦労している・・・なんて場合は直ぐに眼科を受診してください。
さて、今日はその「視力」のお話。
視力が良いお父さん、お母さんにとってお子様が「C」判定だった・・・と聞くと「ええー!」とビックリされるかもしれません。
視力「0.7」って「0.3」ってどんな見え方をしているんだろう・・・世界がぼやけて見えていたの?
というわけで、「0.3」ってどんな見え方をしているのか?を解説してみます。
ちなみに「近視」の例です。
「ランドルト環」というワッカの切れ目が、どれ位の小ささまで判断できるか?
で視力を測っているので、「0.3」がギリギリ見える写真を撮ってみました。
まず、ハッキリみえるとこんな感じ。
プラオプの検査室は約6mありますのでそこからみた視力「0.3」のワッカはこんな感じです。ナカムラ氏が何か持ってますね。
どうですか?僕はとりあえず左から「左」「左上」「上」「左下」・・・とギリギリ判別できます。
たぶんここから少しでもボカしたら全く分からなくなりそうです。
ボケながらでも判別できるところが視力なので、だいたい「0.3」ってこんな感じに見えているんでしょう。
さて今度は、カメラのピントはそのままでナカムラ氏に近づいてもらいました。
すると・・・
ハッキリ見える!
距離にしてだいたい1.5m位。
遠くの6mがボヤケていても、ある一定の距離からハッキリ見る事ができるのです(近視の場合ですからね)
ナカムラ氏が持っている本に何かが書いてあるのが分かりますね。
さらに近づいてもらいます。
手に持っていたのは「近見視力表」つまり、近くを視たとき用の視力表です。
こんな小さな文字や記号がハッキリ見えます。
コレで見る限り1.0は上から「左」「右下」「上」「左下」「右」「下」「右上」と見えます。
30cm用の視力表なので、1.0のワッカは距離に応じて小さくなり米粒みたいな大きさです。
でも、近くはこんなにハッキリ見えるんです。
つまり、最初に見た「0.3」ギリギリの見え方をどこでもしているわけではなくて、距離が近づけば段々ハッキリになってきて、ある一定の距離からは凄くハッキリ見えている・・・これが近視の見え方です。
視覚は「ハッキリと見る」ことによって成長します。
近視はある距離からハッキリと見る事ができる目です。
しかし強い遠視は遠くも見えにくく、さらに近くは逆にもっと見えにくくなります。
なので「ハッキリと見る」チャンスがなく視覚の成長を妨げてしまいます。
なので、視力は遠くだけではなく「近く」の視力も測っておくべきだとは思います。
40cm用視力表です。よかったら印刷してどうぞ。
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40cm用視力表
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