レンズのニンニク加工臭問題
こんばんは! プラオプ ハセガワです。
眼鏡店には、なんかニンニクっぽい感じの独特な匂いがする事があります。
別に奥で隠れて焼肉パーティーをやっているわけではありません。
この正体は「レンズを削る時に発生する匂い」
レンズメーカーからやってきてまだフレームの形に合わせていない円盤状のレンズをフレームの形に削るのですが、その時に発生する匂いなのです。
なのでお店がその加工をするスペースに隣接していると、匂いを感じる事があります。
ガラスのレンズは削ってもほとんど匂いはしないのですが、今の眼鏡レンズは大部分がプラスチック製です。様々な種類のプラスチックが使われていて、それによって匂いも違います。
いわゆる「超薄型レンズ」と言われるものほど、なかなかなニンニク臭を発生します。
つまり、レンズを薄くするためにニンニクエキスが混ざっていて、その含有量が多いほど薄型レンズになるのです。というのはウソです。
プラオプは約15坪しかない小さなお店です。レンズ削りマシーンはもろに店内にあります。
たまに「ウンギャー!」とか言ってるのはレンズを削っている音なのですが、それがニンニクマシマシの超薄型レンズですと、お店中にその匂いが広がってしまいます。
そのためにマシーンには脱臭機が付いていて、レンズを削る時に大量に掛け続ける循環水には脱臭剤を混ぜたりして対策をしております。
しかし、それでも独特の匂いは出てしまう・・・。
ずっとお店の中にいる自分の鼻はそれに慣れてしまうのですが、お客様はそうじゃない。
お昼ご飯を買いに行って戻ってくると「やっぱり匂いがするなぁ・・・」
何とかならないものかなぁ?と頭を悩ませていたところ、あることに気がついたのです。
それは「床下換気口」
プラオプが入っている建物は床面に設置されている換気口が強制的に空気を吸うことで常時換気をしている仕組みです。
これをつかって加工マシーン専用の排気口を設置できるんじゃないか???
ということで床下に潜ってみると、そこには「チャンバー」と呼ばれる各部屋の排気が集合している箱が!!しかも口が一個余っているじゃないですか!
そこで床に穴を開け、新たな換気口を設置。そこからダクトを伸ばしてチャンバーに接続!!という工事をお休みの日にDIYしました。
でも、それだけではダメで加工マシーンの排気が店内に広がらないように機械の隙間を密閉して設置した排気口が機械の排気だけを吸い込むようにしました。
するとどうでしょう!
強烈なニンニク臭を放つ屈折率1.74素材を削っても・・・ニオワナイ!!
よかった・・・
これで気になっていた匂い問題から解放されたのでした。
めでたしめでたし。
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