カメラの話④ーシャッター速度とFPSー
こんばんは! プラオプ ハセガワです。
前回は「シャッター速度による表現の違い」を書きました。
今日はそこから「目」についてのお話です。
私たちは動いていますから、写真のように切り取られた一瞬をみているわけではなく、動画にように流れるように世界を見ています。
新幹線にのって窓の外を眺めまていたら、隣を猛スピードですれ違う反対向きの新幹線が走り去って行きました。
さて、新幹線の中に乗っていた人の姿は見えるでしょうか?
見えるわけがありません。
全ては横に流れた映像になって見えているはずです。
それは人間の視覚が世界を一瞬一瞬の連続で感じているからと考える事ができるからです。
しかしその一瞬の一コマには、先回の記事のように「シャッター速度」が存在しているという感じ。
パッと撮ったはずの写真でも、動いているものは流れて映る。
つまりはこういう流れた写真を、連続して見ている事で「動画」としてみているというわけで
こんな風に一瞬一瞬をピタッと切り取った写真の連続では見ていないという事なのです。
動画の画質を表すものに、「画素数」と「FPS」という物があります。
「画素数」は映像をどれだけ細かく描いているか?という事。
「FPS」はフレーム・パー・セコンド。つまり一秒間に何回画像が切り替わるか?という動画の滑らかさを表す物です。
いずれも数字の大きい方が高画質になるわけですが、今日はこの「FPS」についてのお話です。
FPSが「4」の動画があったとします。
つまり1秒で4枚の静止画が切り替わる。
想像しただけでも動画といえるレベルにはならないで単に4枚の画像が見えるだけに感じることでしょう。
これを細かくしてFPS「15」にすると・・・
ちょっと動画っぽくなりましたけど、カクカクカクカクしています。
さらに細かくFPS「30」
おおー動画ですね。
でもザラザラしている感じがします。
さらに増やしてFPS「60」
おおーヌルヌルしています。
かなり高画質に感じます。
人の目はだいたいコレくらいが限界で、それ以上細かい、つまりはFPS「1000」なんていっても違いがわからない、差を感じられないそうです。
テレビとかはだいたい30位みたいですし、一昔前の動画サイトの標準もだいたい30位。
アニメは24とかが多いようですね。
最近の高画質動画だと60位のようです。
ということは、シャッター速度に換算すると1/60で撮影した写真を一秒間で60枚連続して見ているという事に近いと思います。
この記事の冒頭のナカムラ氏が走っている写真が「シャター速度:1/60」です。
なので、見ていない物以外は結構ブレている静止画の連続で見ているような感じなんでしょうね。
だから走っている車のタイヤは丸い円盤に見えちゃっているのも納得です。
さて、この「FPS」
どれくらい細かく感じられるか?は、生き物によって違うらしい・・・
カタツムリは「FPS:3」なんですって・・・
世界に形や色がどう見えているか?も違うでししょうが、世界がどう動いているか?も違って感じるんでしょうね。
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