カメラの話⑤ー解像度ー
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
さて、先回は「FPS」1秒間に何回画像が入れかわるか?という動画の滑らかさについてのお話で、人間も世界を連続した静止画で見ている・・・という話でした。
そうそう、動画がFPS:60で作られていたとしても、それを表示する機器が一秒間に60回画像を切り替えできなければ意味はありません。
それを「リフレッシュレート」といいまして、モニターの性能差の一つでもあります。(パソコンだとグラフィックボードの性能差もあるかも)
だいたい60Hz(1秒間に60回画面が切り替わっている)が標準のようですが、いい物だと120Hzとか240Hzとかなんて品物のあるようです・・・すごいヌルヌル動きそう・・・
このリフレッシュレートは大変重要で、あまりに低いと画面のチラツキから疲労の原因になったりする事があるようです。
なので、パソコンモニターはいい物がいい・・・というのは本当かも・・・
でもデカいのはあまり勧めません。情報がたくさん入って便利ですが、人の体は近くを見るときに見下ろすようにできているので、モニターのてっぺんが真っ直ぐの視線よりも上にいかないような環境がオススメです。
縦に大きいと見上げる形になってしまい、人間工学的にはあまりよろしくないでしょう。疲れたり、肩がこったりとか?
横に広いのはまだしも、縦に大きいのはちょっと工夫が必要かもしれません。
もしノートパソコンだとなんともないのに、デスクトップパソコンだとシンドイと言った場合、そんなところが関係しているかもしれません。
あっと、今日は解像度のお話でした。
なんとかメガピクセルって?
「画素数なんメガピクセル」
これがデカければデカいほど高画質というのはなんとなくわかります。
ようするに、画像センサー(フィルムに当たる)がどれだけ細かいか?っていう感じ。
例えば、プラオプ のカメラ「EOS80D」は2420万画素。
センサーのサイズが22.3mmx14.9mmなので、その大きさのなかに2420万個の小さなセンサーが集まってできている・・・
一個あたりなんと0.0025mmの大きさしかありません・・・
この小さな一粒が、受けた光を電気に変えるわけですが、写った景色に応じて一個一個が違う色や明るさの光が当たるので、写真として記録できるわけです。
言い換えれば、見えた景色を2420万個の点に分割しているという事。
こういう写真も・・・
拡大すれば・・・
一つ一つ色が違う点の集まりです。
4Kテレビが普及しつつありますが、とても綺麗ですよね・・・
あれが綺麗なのも表示される画像がきめ細かいからなわけですが、どれくらい細かいか?
4Kとは4キロの事、つまり4000という事。
なにが4000なのかというと、画面の横に約4000個の点が並んでいるという事。
厳密に言えば横3840x縦2160の点の集まりでできているので計算すると・・・
8,294,400つまり約829万画素
なのでプラオプ のカメラは4Kテレビでも表示しきれない高画質で撮影ができるというわけです。
といってもiPhoneのカメラも1200万画素なので、4Kテレビで映すには十分な高画質を備えているわけです。
そんな綺麗な4Kテレビ。24インチの小さなテレビも100インチの大きなテレビもどっちも829万画素です。
つまり画面の大きさは画素の多さではなくて、画素一個一個の大きさが違うのです。
だから100インチのTVを目の前で見たら点々が見えます。目の前で見るんだったら24インチの方が綺麗でしょう。
4Kテレビであんだけ綺麗なのに、そんなに画素数が多いのって無駄じゃない?
いえいえそんなことはありません。
カメラは写真を撮る道具。(4K動画も撮れますが)
「写真」というと何を思い浮かべるか?で世代が分かれるかもしれませんね?スマホやパソコンで眺める「画像そのもの」を「写真」というか、紙に現像された(今だと印刷?)それを「写真」というか。
写した映像を紙に印刷する事も当然あるわけですね、雑誌や写真集とかあらゆるものに写真は使われています。
解像度を考えるのにもう一つ「dpi」という物があります。
dpiって?
dpiとは「ドット・パー・インチ」の事。
1インチ=25.4mmの長さに何個ドット、つまり点が並んでいるか?という事で印刷物によく出てくる単位です。
カラーの印刷物だと350dpi(つまり25.4mmに350個の点が並んでいる)というのがよく使われているようで、コレぐらい細かければ普通の読書距離では点点は見えず滑らかな写真に見えます。
A4の紙一杯に写真を印刷するとA4は横210mmx縦297mmですので、横2894個x縦4093個=11,845,142個
なので1184万画素の撮影能力があれば、A4に目一杯に大きくして印刷しても大変キレイな写真になるよ!という事です。
4Kテレビよりも細かくないといけないのは、見る距離の違いでしょう。
手にとって見る写真は近いところで見ますけど、100インチテレビは3m以上離れてないと広すぎて鑑賞しにくいでしょうからね。
プラオプカメラの2480万画素というのはA4の2倍の大きさにあたるA3を目一杯使って印刷しても、点々がわからないきれいな写真を出力できる・・・。
しかし、人が近くで見るような大きなポスターなどになると、プラオプカメラでは画素数が足りなくなる・・・
なんて事があるわけです。
超高解像度の毛穴までわかるんじゃないか?位の超デカイポスターなんかだと1億画素とか・・・(といっても離れて見るのでそんなに細かくなくてもいいんですけどね)
モニターで見る、A4くらいの大きさの写真を印刷するくらいであれば、1200万画素のスマホカメラでも(画素数は)十分なのですが、商業用途となると足りないわけです。
離れてみたらとてもキレイな画像や写真も、目一杯近づいてみたらギザギザカクカクしている。
ということは人の目にはどれだけ細かいモノを感じる事ができるのか?という限界があるわけです。
この限界の事をなんていうか知っていますか?
「視力」です。
次回に続く!
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