眼鏡で「見える」とは?③ーどうして大きさが変わって見えるのか?ー
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
さて前回は「ピントが合う」とはどういうことか?を書いたのですが、その前の回に残しておいた「眼鏡をかけると見かけの大きさが変わる」について書きます。
目玉には2つのレンズが備わっています。カメラにはもっと沢山のレンズが組み込まれています。
レンズを通るたびに光は曲がってゆくわけですが、それを下の図のように「一個のレンズ」であるとして考える事ができます。
眼球の場合は「角膜」と「水晶体」の二つのレンズがありますが、それもやはり「一つのレンズ」として考えられます。
この仮想レンズの真ん中を光は真っ直ぐ突き抜けます。(本当はもうちょい複雑だけど簡単に・・・)
すると、そこを境に景色はひっくり返って目の奥に映るわけです。
近視の場合はピントが前にずれている・・・と言いますが、別の言い方をしたら仮想レンズと目の奥までの距離が合っていない。レンズが強すぎる、あるいは目の奥が遠い。
遠視は逆でレンズが弱い、あるいは目の奥が近い。
これを眼鏡で矯正するわけですが、そうなるとどうなるか?
眼鏡のレンズ、角膜、水晶体の3つを合成した仮想レンズが出来上がるわけです。
その新しい仮想レンズは、元の位置から変化します。
近視に使用する凹レンズなら奥に、遠視に使用する凸レンズなら前に移動します。
そこを中心に景色が反転するわけですが、レンズの位置がさっきとは違うわけですので奥に映る映像の大きさが変わります。
仮想レンズが奥に行ったら映像は小さくなり、前に行けば大きくなります。
なので、近視補正用の眼鏡を掛けると景色が小さく見えて、遠視補正用は逆に大きく見えるようになるというわけでした。
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