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面設計による違い(球面、非球面など)

設計による違い

度数が同じならレンズはどれを選んでも同じなんて事はありません。
仕立てのよい靴が履き心地がよいように、仕立ての良い服が着心地が良いように仕立てのよりメガネは見え心地が違います。
そのためには良い素材、つまり良いレンズが必要です。

レンズの違いとは、光学性能の違い。
レンズは中心が一番よく見えて周辺に行くにしたがい見え方が落ちていきます。
それが落ちないようにして、綺麗に見える範囲をメガネいっぱいに広げる事を目指して日々レンズは進化してきました。

球面設計

レンズ面が均一な球の一部分をとった面で作られており、それをどれくらいに設定するかで見え方を調節したレンズ。
設計が最も簡単なため柔軟性が高く、現在でも多く利用されている。

外面非球面設計

外面(おもて側)の形状を周辺に向かって徐々に変えていき球面設計よりも綺麗に見える範囲の拡大と視界の歪みの低減とレンズの薄さを目指した設計。裏面は球面。
最初はこの形状を作る事が難しかったためレンズを作る工程で外面を型に流し込んで作成していた。ある一定の範囲で全て同じ設計である事と乱視(縦と横で度数が違う事)が付く裏面は球面のままなため、個々の度数に最適な非球面を作れない。
「非球面」といったらこのクラス。

両面非球面設計

外面非球面の外面と裏面も非球面化する事で乱視(縦と横で度数が違う事)にも対応した設計
これにより、より個々の度数で最適な光学補正ができるようになり、特に乱視がある人にとってあらゆる方向を見ても綺麗に見える範囲が広く確保できるようになった。
ただし、レンズ面がよりフラットになったり形状の自由度が減って、フレームの形状との相性がうまく取れない事がある。

内面非球面設計

外面を球面、内面を非球面にしたレンズ。外面は最適な球面形状をおき、それで足りない光学補正を内面で全て行う設計。乱視があっても最適な設計を施す事ができ、しかも一つ一つの度数全ての設計が最適化される。
外面を自由に変更する事ができるため、フレームの形状にマッチさせる事ができ最終的にメガネとして出来上がった時に高い光学性能を維持できる。

内面自由曲面 完全個別設計

個人個人違う度数、目の使い方、顔の形、姿勢、用途、選んだフレームに合わせて個別設計するレンズ。
レンズ面を”一つの面”としてではなく”微小な面の集合体”と考え、その一つ一つを最適化し非常に高い精度で削り出して作る現在最も高度な設計。
得られる視界の広さと鮮明さは驚くほどハッキリと違いが分かります。
当店の推奨するレンズ設計です。

このように選ぶグレードによって得られる視界の質は格段に違うのです。

高い性能を持つレンズは作る手間が多い分、作り置きもできないし大量にもつくれませんからコストも高いのでお値段は高くなります。