眼鏡が正しい位置に掛かっていないと性能は30%も低下するといわれています。 つまり、どんなに最適な測定を行っても、どんなに正確な加工を施したとしても、最終的に正しい位置にメガネが掛からなければ全てが水のアワというわけです。
レンズは視覚の矯正が目的であり、それを目に対して正しい位置に配置する事がフレームの役割です。 つまり正しい位置にメガネがかかり続ける事。そしてそれが快適であるようにする事。それがフィッティングです。 しかも、顔は個人個人で異なり、左右が非対称です。正しく調節されたメガネはもともと左右非対称の顔に綺麗にかかるようにするわけですから、メガネ単体で見ると左右非対称であることが多いものです。 正しいフィッティングは、人体の解剖学的理解とメガネの構造の本質の理解と技術が必要です。
そして、フレームを選ぶ時点でそれがあなたに合うのかどうか？を見極めるのもフィッティングです。 さらに言えば、店頭に並べるフレームが「フィッティングがきちんとできるか？」を考えて選ぶ事もフィッティングのうちです。
「フィッティング」に関するサイト内検索
レンズには中心があり、瞳に対して最適な位置に合わせる必要があります。 それはメガネのかかる位置、目とレンズの間の距離、メガネの傾き、メガネの湾曲具合などによって変化します。最適なフィッティングを施した後に掛かり具合をデータ化してレンズの位置をセットするために最適な位置を割り出しすことを『レイアウト』と呼んでいます。 レンズによっては、そこで測定されたデータをレンズの設計に反映させて一人一人に最適な「専用レンズ」を作成するものもあります。
プライオリティ・オプティシャンズでは基本的に全て、専用の機器を使い『レイアウト』を行います。
ZEISS VISUFIT 1000（ツァイスビジュフィット1000）はドイツの光学ブランド「ZEISS (ツァイス)」が開発した機器です。 9台のカメラを用いてワンショットでメガネの装用状態を180度の角度から撮影し、眼鏡の傾き角、反り角、瞳孔間距離、目の高さなど眼鏡の見え具合に影響を与えるパラメーターを算出します。 撮影された画像は身体の左右／顔の上下の傾きの補正もでき、より正確なパラメータを利用したオーダーメイドレンズの作成だけでなく、フィッティング状態を客観的に評価することで、あらゆる眼鏡をより正確に調整する事にも役立ちます。
ZEISS VISUFIT 1000の記事
