レンズの薄さは屈折率で変わります。
レンズの薄さはレンズ素材の屈折率(光を曲げやすいかどうか?)で変わります。
屈折率の高い素材を使ったレンズは同じ度数でも薄くなります。
屈折率とは、レンズの素材そのものが持つ固有のものですから屈折率が違うということは材料が違うことを意味します。
今はプラスチックレンズが主流ですが、光学プラスチックそのものにも沢山の種類があるのです。
もちろんガラスレンズにも屈折率の違う沢山の種類があります。
現在プラスチックレンズの屈折率には以下の種類があります。
1.50 | CR39と呼ばれる一番最初のプラスチックレンズ素材、度数によってはとても厚い、透明感が高いが脆い。 |
1.53 | トライベックスと呼ばれる非常に丈夫でポリカーボネイトに変わる安全性の高い素材。厚みは出るが軽くて透明感が非常に高い。 |
1.56 | 軽量なことが特徴、安価なレンズに多く使われている、脆い。 |
1.59 | ポリカーボネイト。強度が非常に高くサングラス、保護メガネなどに使われる素材。光学性能はあまり高くない。耐薬品性に難点がある。 |
1.60 | 比較的割れにくく透明感のある素材と、透明感は劣るが安価なものと2種類ある、ここから薄型という事が多い。薄さ、透明感、丈夫さのバランスの良い素材。 |
1.67 | 超薄型素材として長い歴史を持つ素材、比較的丈夫ではありが透明感が多少劣る、様々なレンズに多く使われている。 |
1.70 | 一部レンズメーカーが超薄型として採用している素材、薄くて比較的丈夫、透明感もわずかに1.67よりも優れているが、濃いカラーを作りにくい。 |
1.74 | 多くのレンズメーカーの最高屈折率で最も薄くなるレンズ素材として採用している、薄いが脆い、透明感が劣る、濃いカラーを作りにくい。値段が高い。 |
1.76 | 現在流通している中で最も高い屈折率を誇る素材、最も薄くなるが、透明感と丈夫さが劣る、濃いカラーを作りにくい。値段が高い。 |
一般的に薄型レンズはお値段が高くなる傾向がありますが、薄型レンズにはそれに伴うデメリットがありますので、薄型であれば絶対にいいわけではありません。
あなたにとって何が最適かを判断してレンズ素材を選びます。