眼鏡の「加工」って何するの?④
こんばんは! プラオプ ハセガワです。
さて「加工」についての連載4回目。
前回は「加工機」でレンズをフレームの形に削りました。
しかし、それで出来上がりではないのです。
金属製のフレームの場合、どんな風にレンズが止まっているのか?といいますと
フレームにはレンズ留めというネジが付いています。
そこを外すと・・・・
こんな風にフレームが開くんです。
そこにレンズを納めてネジを締めるわけです。
ピッタリに合っていても、フレームにギューギューに締め付けられている状態と、締め付けが無く素直に入っている状態では見た目は全く同じに見えます。
ところが、今主流になっているプラスチックレンズの場合、締め付けられると変形してしまい光の曲がり方が不正確になってしまうのです。
なので、締め付けの無い状態を目指して仕上げを行います。
締め付け具合を「歪み計」という特殊なフィルターを通して見るのですが、機械で削ったばかりの状態で取り付けると・・・
白く見える部分が締め付けられている部分。といってもこれはかなりいい線いってます。完成としていいレベルです。あんまり酷いと・・・
白を超えて虹色が見えます。
この締め付けを全く無くすとレンズは簡単にポコんと外れてしまうので、ギリギリを狙います。
ほんのチョットは機械では難しいので手で仕上げます。
ダイヤモンドの回転砥石でシュルシュルと。形を崩さず、かつ手で削った跡が分からないように。
結果がこちら
コレはかなりいい仕上がり。
(場合によってはレンズ自体に成形時におきた全く問題のない歪みがあることがあります。またポリカーボネートなどの素材は歪みではなく素材の特性として歪み計で見た時に色が見えることがありますが、決して不良ではありません。)
そんな感じで左右のレンズをフレームに組み付けて最後の仕上げと点検を行います。
この記事へのコメントはありません。