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「コントラスト」とはなんだ?

こんばんは!プラオプ ハセガワです。
「夜になるとコントラストが低下して見えにくくなります」
とか
「年齢を重ねるとコントラストが低下します」
とか
「眩しさがあるとコントラストが低下して見えにくくなります」
とか

私たちも説明するときに何気なく「コントラスト」「コントラスト」と言ったりしてしまうのですが、実際に「コントラスト」なんて言葉を使うことってあまり無いですよね?
光を扱う仕事をしているわけなので「コントラスト」がなにか?を知ってはいるわけですが、業界入りたてのころは「なんのこっちゃ?」だったことを忘れてはいけません。
なので、この「コントラスト」について書こうと思います。(もっと専門家の方、お手柔らかにお願いします)

コントラストとは

一言で言えば「差異」のこと。
「明るさ」について言えば、隣り合った暗いところと明るいところの「明るさの差」がメチャクチャ大きければ「黒と白!!!」とハッキリその違いがわかりますし、その境界もくっきりとわかります。
そこそこ暗いところと、そこそこ明るいところが隣り合っていたらその差は小さく、境界も少し曖昧になりますね。
とうとう同じ明るさになったらどうでしょう?境界は曖昧どころかわからなくなってしまうでしょう。
そんなふうにハッキリと境界がわかる状態を「コントラストが高い」と表現して、曖昧な状態を「コントラストが低い」なんて表現します。
数値とかは置いておいて、表現としてそんなふうに言うわけです。

コントラストが強いとクッキリするし、コントラストが低いとなんだかボンヤリするし。そういう意味で物事の差の違いを表す言葉として「コントラスト」は使われたりもしますね。

コントラストと明るさ

明るさのコントラストは明暗の差をいうので、明るさそのものの事ではありません。
明るいもの同士でその差が小さければ「コントラストは低い」し、暗いもの同士でも差が小さければ「コントラストは低い」わけです。

上の図はパソコン上で表現できる明るさのMAXを100%として表せば、それぞれ10%の明るさの差です。こういうのをコントラスト比なんて言ったりします。(厳密にはもうちょっと難しい、詳しくはググってください)
なので、明るい上の例と暗い下の例ではコントラストということだけで言えば同じと言えます。
両方が真っ白ならコントラスト比は”0”、両方が真っ黒でもコントラスト比は”0”
というわけです。

コントラストと色

視覚に関して言えば「明暗」だけでなく「色」にもコントラストがあります。

似ている色が並んでいたらコントラストは「低い」し全く違う色が並んでいたらコントラストは「高く」なります。

似ている色、つまり同系色。たとえば赤とオレンジみたいな。
似ていない色、つまり補色同士ということです。たとえば赤と緑みたいな。

色相環という色の関係を表した輪っかでみたら、隣同士の色はコントラストが低く、反対方向にある色はコントラストが高いと言えます。

しかし、同じ系統の色であっても明るさが変わるとコントラストも変化します。

明るくなるということは白くなっていく、暗くなるということは黒くなってゆく。究極的にはいずれ「真っ白」あるいは「真っ黒」になってどっちがどっちか分からなくなってしまうからです。

つまりコントラストが高いとは「境目がハッキリしている」ということで、コントラストが低いとは「境目があいまい」というわけです。

じゃあこれが、視力や眩しさとどう関係があるのか?その辺は次回に書きますね。

つづく!!

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