お店の家具製作⑤
あけましておめでとうございます!
メガネの事を全然書いてなくてウズウズしてる僕ですが、大丈夫、一月はプラオプがどんなお店になるかいっぱい書けるはずです。
魅力的なフレームや、驚きのレンズとかそんなトピックもいっぱい書きますのでもうしばらくお待ちを!
さて、家具作りも終盤です!
今日はどんな風に家具を作っていったかを書いてみたいとおもいます。
ですが、僕はあくまで「方法をなぞった」だけですのであしからず。
構造とデザインを全体の調和を考えて書いてくださった設計士さんと、それを具体的に形にする家具職人さんのおかげです。
複雑な手順と寸法とり、正確に歪みなく組み立てる方法、アイデアを職人さんがレールを敷いてくださって私はその上を走っただけです。
「物」をみているとそれを作った「人」が必ずいるとは分かっていても、それがどんな風に手間がかかっているかって具体的にはわからないものです。
だから今回こんな風に製作に関われたことは今後の自分の仕事や物への価値観に大きな良い影響を与えてくれるはずです。
さて、今回、プラオプの家具は「フラッシュ構造」で作られています。
骨を組んで板をはりパネルにして組み立てて仕上げる。
軽量で丈夫でネジや釘が出ない美しい仕上がりと塗装をしないので耐熱性、耐薬品性が強いのが特徴ですが、手間と手順が複雑です。
例えば横の寸法が900mmで正確に箱型で仕上げようと思った場合、横の板は「化粧板1mm」「ベニア板2.5mm」「芯材15mm」「ベニア板2.5mm」の組み合わせで21mmを左右で2枚=42mmを900mmから差し引いて858mmになるように切らなければいけません。
それがいろんな部分で起きてくるし、場所によっては両面仕上げになるし、パネルは中空だから、ネジを使って部品を組み付ける所にあらかじめ下地をいれておかなければいけません。
先にパネルを完成させてから組み立てるわけではなく、順をおって仕上げていかないといけません。
こういう順番を完成している状態からバラしていくようにして考えるまさに「パズル」頭を使います。
さらに肝心なのは「直角を出す」事。建築用語で「矩(かね)」というそうですが、それを出すためには3つの部材が必要です。芯材を縦と横で直角に組み合わせてもグラグラですが、ここに板が張り付く事で動かなくなります。だから板を直角に切って・・・あ、矩をとって、それに合わせれば矩が出るという事ですね。
でも、板や仕上げ板をキレーに切って隙間なくピッタリになるようにいきなり作れるはずありません。
そこでパネルを仕上げたい大きさよりも多少大きく作り、後から寸法に切断することで寸法と矩を出します。
・・・どうです?
複雑ですよね・・・
いろいろな家具を見る目がハッキリかわりました。
こんなこと、素人の僕がいきなり説明だけでできるわけありません。自分で作っているようで、みーんな先生がレールを敷いてくださっていたんですよ。
これ以外に、細かい細工や精度の部分とか・・・プロの仕事はすごいです。
プラオプにいらっしゃったら是非色々と眺めてみてください。
あっちこっちに僕のミスが(愛嬌という)見つかりますよw
(横900mmになるはずが895mmになったのは内緒です)
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