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レンズについて語りたい②

良いレンズの条件として「3要素」というのがあります。

それは・・・
①薄さ(屈折率)
②軽さ(比重)
③色にじみの無さ(:高アッべ数=低い色分散率)

というもので、メガネの試験には必ず出るものです。

でも、これ、古い。

①の薄さについてはメガネユーザーには馴染み深いかもしれません。

②の重さについてはプラスチックレンズ全盛の今、ガラスレンズと違ってレンズの種類を変えたらすごく変わるというものでもなくなりました。重さの大きな原因はフレームが大きくてレンズが大きいからです。

③の色にじみは、度数がある程度強くなるとレンズの端で見たときに虹のような余計な色が見えることで、屈折率が高い=薄いレンズほどその傾向が強くなります。でも、結局薄さのメリットの方がおおきくて、色にじみの比較でレンズを選ぶってタマにあるくらいでしかありません。

結局レンズの「素材」についての3要素ですよね。

そんなわけで、僕が勝手に思っているレンズの要素は使う人にわかる「メガネレンズ」の違いの部分です。

①薄さ(屈折率)
②設計(視界の歪みの少なさ、鮮明に見える視界の広さ)
③コーティング(透明度、耐傷性能)

などです、もちろん他にも色々な違いがあってピッタリなレンズはそれぞれなのですが、今の基本はこんなトコだと思います。

①の薄さはメガネの仕上がりや軽さに影響します。

②は見え方そのものに影響します。
レンズは多かれ少なかれ視界を歪めます。でも慣れちゃうと真っ直ぐに見えるようになるんですけどね、そりゃあ少ないに越したことはないわけです。
そして中心から離れるほど、非点収差、コマ収差、パワーエラーが出て・・・要するに端っこはハッキリ見えなくなるよってことです。
当然これだって少ない方がいいに決まってますが、こっちは歪みと違って慣れたところでハッキリ見えるようにはなりません。

歪みと視界の広さはトレードオフで、コッチをたてればコッチがたたず・・・
高度な両立はそれこそ前回の記事で書いた「完全自由曲面設計」なんかが必要なわけです。
ここはメーカーの考え方の違いが現れる部分ですね。

そして③のコーティング!

今日はここを語りたかった!

・・・だいぶ長くなるので今日はここまで・・・

続きはまた!!

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