Q&A

  1. HOME
  2. コラム
  3. デスクトップパソコンと目の疲れ

デスクトップパソコンと目の疲れ

このトピックはQ&Aにも書いたりしてますから、内容が重複するかもしれません。

でも、プラオプにいらっしゃるお客様で圧倒的に多いのがやはりコレなんです。

そして決まって「一日中」しかも「デスクトップパソコン」の組み合わせ。

・・・

実はコレ、一番難しいのではないか?と僕自身思っています。

と言うのは、訴えが「目が疲れる」であって「見えない」ではないから。

つまり、メガネの度数を変えたり、「遠近両用」にすれば解決するかもしれないと期待されても、実はそれは最適解ではなかったりするからです。

それはなぜか?が今日のテーマなわけです。

僕はまず、「意識改革」をしていただく必要があると思って、そこに重点を置いています。

上の図は「調節機能」いわゆる「ピント合わせ」の解説です。

調節機能も「筋肉」で動いています。

さて、年齢が増して行くとこの調節できる量も減ってまいります。これはもう10代から徐々に減っていって40代になるころに、だいたい30cm~40cm位が見えにくくなるのです。

しかし、まだ「見える」ので自分に起きている変化が具体的ではありません。

ですが同じ40cmを見るにしても若いときにはフルパワーの半分以下で済んだのが、いまやフルパワーを使わなければいけなくなっているのです。

自分が持てるギリギリの重さのバケツを両手にもって8時間、ジッと立っている事・・・できますか?

それが超疲れる事、手がしびれて動かなくなることは簡単に想像できると思いますが、目の中の筋肉となると、それがイメージしにくいのではないでしょうか?

しかし、調節機能も筋肉で動いている・・・

パソコンで仕事をするというありふれた光景。しかし、目の構造を考えたら「近くを8時間も10時間も見続ける」というのはハッキリ言って「異常事態」なのです。

「フルパワー」を使い続けていれば当然疲れるし、しびれて動かなくなってしまうわけです。

しかも人は近くを見るときに下を見るように出来ています。

なのに視線は上を向いたまま・・・

全てが人の生理に反しています。

でも、仕事は生きるための糧です。それをしないわけにはいきません・・・。

じゃあ、何をしなければいけないのでしょうか?

「バケツを軽くしてあげる事」です。

つまり、何らかの方法で「調節力」を半分は肩代わりすると言うことです。

 

これは極端な図ですが・・・

下の図はデスクトップパソコンが自分のピントあわせでギリギリ見えている状態です。

極端な話、上の図のようにみえる範囲を手前に移してまうメガネを使えばモニターを見るための調節力は「0」になるわけです。これは簡単に言えば「バケツ」を誰かが代わりに持ってくれている状態ですね。

でも、近くを見ているのに調節をしないと言うのは、コレも目の生理に反していますので、負担を軽減する程度に見える範囲を近くに持ってくるような事、つまりメガネを使用する事が「バケツを軽くする」事になるわけです。

じゃあ遠近両用でいいじゃん?!

ところが・・・

遠近両用ってどうやって度数を変えているか、わかりますか?

それは下を見たときに近くにピントが合うような仕組みになっているのです。

「デスクトップパソコン」の組み合わせが難しい・・・と言ったのはここで、モニターはほぼ真正面にある場合が多く、しかも2面、あるいは4面を駆使する人もいるわけです。

上の遠近両用の構造をみていただいてどう思いますか?

遠近で遠くが見える部分というのは真正面にあり、デスクトップモニターもまた真正面にある・・・

これではバケツを軽くすることはできません。

なので、ベストは「パソコン専用に度数を調整したメガネ=遠くが見えにくい」を使う事です。(調節力のことだけに絞っていますのであしからず)

中近という選択肢もあります。これもいい選択ですが、モニターを広く見る、横に2面使うような場面では左右にボケを感じるかもしれません。ただ、どうしてもある程度遠くまで見えなければいけない場合、この選択がベストになるとは思います。

・・・

つまり、人の目がよく出来すぎていて、それを補う完璧なモノは存在しない・・・
だから場面に応じた道具を使い分ける必要があると言うことです。

40代という若さでパソコン用と遠く用の2つを使い分ける・・・

僕が「意識改革が必要だ」と書いたのは現代社会で当たり前になっていいる「パソコンでの長時間作業」が、目の生理からすると「異常で過酷な状態である」と言うことを本人が理解しすることが、適切なケアを受け入れる第一歩だと思うからです。

 

  • コメント ( 2 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. 南雲 房子

    こんにちは。
    4月22日に、お伺いした、面倒なお目目の女性です。
    長谷川さまが私に丁寧に説明してくださったことが書かれています。
    ただ、今までメガネをかけるということに慣れていないので、大変ハードルが高い!
    リハビリしてどれくらいで使いこなして自分のものにできるのか、
    少しずつ、メガネとお付き合いして、リハビリしていきます。
    仕事でいきなり・・・というのも不安なので、お休みの日のpc作業に使っててなれていこと思います。
    4日、天候が嵐でなければ、お伺いしようと思ています。

    • 長谷川 毅

      こんにちは!今日はご来店ありがとうございました!!
      お返事が遅くなって申し訳ありません。

      面倒なんてそんなことはありません!
      沢山の方が最初の違和感を乗り越えてメガネを便利に快適に使いこなしておられます。
      慣れには個人差が確かにあります。
      メリットを感じる部分から徐々に使う範囲を広げていってくださればと思います!
      自分の目の特徴や個性、これから起こる事などをお伝えすることが私たちの役割だと思います。
      それが分かればきっと必要ケアを受け入れるモチベーションになると思っています。
      メガネを作ったらおしまいではありません。
      メンテナンスやご質問などいつでもお気軽にいらっしゃってください!

カテゴリー

アーカイブ