メガネは目に見えない部分も左右非対称が正解
こんばんは!プラオプです!
ゴールデン・ウィークも最終日、こうやってイベントが始まって終わってゆくとホント時間が過ぎるのって早いなぁと思う、イチロー選手と同年代のハセガワでした。
さて、フィッティングをしたメガネっていうのは左右非対称だよ!
メガネだけ見たって狂っているかなんて分からないよ!
掛けてなんぼだよ!っていう本当は当たり前の事を日々訴えている訳でございますが、それは何も目に見えている「メガネの形」だけの事ではないですよ!というのが今日のテーマ。
目に見えていない部分というのは「レンズの中心位置」の事。
それだって適切に作れば左右非対称が常識なんだって事です。
近視のメガネの「レンズの中心」は触って一番薄いところ、遠視や老眼鏡のメガネのレンズの中心は触って一番厚いところ。
それを瞳の位置に一致させてメガネを作るのです。
が、左右対称、ピッタリに出来ているのが正確だって思うかも知れませんが、実は人の顔はやっぱり非対称なので、目の位置だって左右非対称なんです。
目の高さが左右で違う方、結構いらっしゃいます。
鼻の位置が真ん中に無い方、結構いらっしゃいます。
そんな瞳の位置にレンズの中心を一致させようとするなら、当然目には見えないレンズの中心も左右で変える必要があるわけです。
例えば僕の顔ですが、だいたい真っ直ぐにメガネが掛かっているように見えると思います。
でも、鼻が真ん中に無いんです。
だからこのメガネを掛けた時の瞳の中心は・・・
こんな風に左右非対称になります。
目の高さが違ったらどうでしょうか。
明らかに左目が低いですが、これを目の高さに合わせてフィッティングすると・・・
顔に対してメガネを傾けなければいけません。
なんか・・・変です・・・
見た目から考えれば目の高さ、顔の形、全身のバランスを考えて違和感無く掛かっているようにしなければイヤですよね。
「目の高さが違うので斜めのままかけてください。」なんて言われたら僕は納得しないですね。
そんなわけでメガネをきれいにフィッティングしたら、瞳の上下の位置が左右で異なることなんて普通にあるのです。
つまり・・・
左右でレンズの中心の位置が高さも異なる事もあるわけで、メガネとしてどちらが正しいかと言えば、答えは明らかなわけです。
じゃあ瞳の位置が違うのにそれを無視して左右を同じにしたら、何がおこるのか?
右と左で視線がレンズを通る位置が異なり、視線が左右で合わない事になってしまうわけです。
特に上下方向のズレは左右よりも目に大きな負担を掛けます。
これは度数が強くなればなるほどシビアになります。
つまり、「メガネの正確さ」はメガネを機械に通して測っただけではワカラナイ!
それで正確に見えても、使う方の顔に乗せなければ評価できませんよ!と言う事です。
付け加えるならば、本来持っている視線のズレによって起きている問題を助けるために「プリズム」という度数が入っているメガネの場合、それがどれ位の強さが入っているか?を測るには、瞳の位置がメガネの何処を通っているかを先に見なければ測れません。
そして、僅かなプリズムがとても大きな効果を発揮する上下の視線ズレは少しメガネを傾けてしまうだけで消えてしまう事があります。
これでは何の意味もありません。
お預かりする処方箋には度数の記載と左右のレンズの中心間の記載しか無い場合が多いです。
しかし、その効果を十分に発揮させるためには、見た目に美しくフィッティングをして、その上で瞳の位置が何処にあるのかを調べ、それを考慮した「メガネの設計」が必要なのです。これはメガネを実際に作成する私たちの責任です。
出来上がったメガネのレンズの中心が機械で測ったら左右でズレているように見える、しかし瞳の位置の違いを考慮していないメガネは、プリズムが必要ない眼にプリズムメガネを掛けさせている事と同じ事、場合によっては逆のプリズムを与えてしまいかねません。
正確なメガネを作っているからこそあえて左右で変えている事があるんです。
あ、ちなみに真っ直ぐ見たときにど真ん中には設計しません。
それはこんな理由があるからです。
だからメガネを作るには時間が必要なんです。
それは、快適さに直結するからです。
その疲労感・・・じつはレンズの位置が合っていないせいかもしれませんよ?
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