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昼と夜で見え方が変わる?③

こんばんは!プラオプ  ハセガワです。

明日明後日(11、12)と研修で名古屋に行って参ります関係でお店は連休ですのでよろしくお願いします。

さて、先回は目の個性によって瞳孔の大きさの変化によって見え方が変わる・・・昼と夜で見え方が変わるよ!というお話でした。

昼と夜で見え方が変わる?②

だから、ピッタリ完全に合わせた度数の眼鏡であったとしても、明るさで見え方が変化してしまうという事。

人の目はどんなに視力がよくても、磨かれたガラスのような正確さでできていることはありません。

多かれ少なかれ歪んでいます。

先回のイラストのように規則正しい歪みを持っていることも珍しく、もっと複雑に・・・言ってしまえばボコボコいている・・・そんな感じ。

じゃあ自分の目がどんな風になっているのか?を知る事はできないのだろうか・・・?

実はわかるんです。

波面センサーによる高次収差測定

プラオプ に9月から配備されたZEISSの「iProfiler+」

これがすごいんです。

一見すると、どこのお店にもある気球が見える機械に見えますが、中身は全然違います。

普通の機械は目に赤外線を当てて、帰ってきた光を測定する事でその人の度数が分かる機械です。(余計なピント合わせが介入している可能性が高いので、その数字だけで眼鏡は作れませんが、手掛かりになります)

できる事はそれだけ。

しかも、中心の小さな範囲しか測定していません。

iProfilerはといいますと・・・

  • 瞳孔が3mmの範囲の度数
  • 瞳孔が5mmの範囲の度数
  • 最大瞳孔径の範囲の度数
  • 角膜だけの度数
  • 角膜の歪みの画像
  • 光の通り道のなかでの通り具合
  • 波面センサーによる瞳孔内の収差測定と画像
  • 測定データによる物の見え方のシミュレーション

と、目の光の曲がり方に関するあらゆる事が測定できてしまうんです。

眼鏡は光を曲げて目の焦点合わせを助ける道具ですから、目がどんな光の曲がり方の特性を持っているか?を知る事は、眼鏡を合わせるにおいて大変重要です。

特に「波面センサーによる収差測定」これが次世代の眼鏡合わせと言われる、今大変注目されている部分です。

これにより、今までは単に「数字」でしか出てこなかった事が「画像」として見える、つまり個人個人の複雑な目の歪みが見えるということ。

文字だけ書いても何のことやら?なので、測定データを見てみましょう。

これはある方の測定データ。

明るい緑が全体に広がっていると収差、ボコつきが無い綺麗な光の曲がり方をしている事を表しています。

これは瞳孔が3mmの時だから昼間ですね。

ところが、瞳孔が大きくなると・・・

赤いところと青いところが現れました。場所によって光の曲がり方が違う事を表しています。

すると、ピントが綺麗な点にはならなくなり、見えにくさが出てしまう事が予想できます。

これは「点光源」を見たときにどんな風に目に映るか?をシミュレーションしたものです。

(「自覚度数」というのは、いわゆる「検査」で受け答えで度数を求めた値。iScription最適化というのは、iProfiler+が求めた解析データを加えた場合)

これは昼間の見え方

そして

これが夜。

光のにじみが大きくなっています。

つまり、明るいところで合わせた眼鏡では、夜に光が滲むような見えにくさが出てしまう事を示しているわけです。

高次収差というのは、目レンズの複雑な歪みと言っていいかもしれませんがiProfiler+は、わずか2、3分で目の特徴を分析するのです。

この、高次収差の部分。

実は眼鏡で完全に打ち消す事はできません。

しかし、お客様の訴えがどうして起きるのか?や、今後新しく作る眼鏡によってどんな風になるのか?を予測する事がしやすくなります。

つまり、眼鏡の度数をどう合わせるべきなのか?を考える上で沢山のヒントを得る事ができるのです。

そして、見え方の差が生活に影響を与えるのであれば、夜の運転用が必要かどうか?をお客様ご自身が判断するにも「なぜそうなのか?」がわかるというのは大変大事な事だと思います。

夜の眼鏡合わせを考える

基本的には眼鏡は明るい状態で合わせますが、明るさで見え方が変化するとしたら、どうやってそれを体験する事ができるでしょうか?

暗いところを見ればいい

のですが、そのためにプラオプ の6mの視力検査室は威力を発揮するのです。

普通に明るい状態。

そして

照明を調節して暗くした状態。

ついでに・・・

視力標の文字の明るさも調節できます。

これは今や主流になっている、小さな箱を覗くような検査室ではできない事です。
プラオプ が小さな店であえて昔ながらの6mの検査室を設置しているのは、生活の環境をなるべく自然に再現する事が眼鏡を作る上で必要不可欠であるという事実があるからです。

ついでに視力標もZEISSのものです。

これにより、度数の調節ももちろんですが、光をコントロールするレンズ・・・

例えばZEISS:DriveSafeとかM-POSとかネッツペックコートレンズとかネオコントラストとか、レンズの表面のコーティングや微細な構造をつけたり、眩しさを減らすために開発された色素を使ってるレンズの効果を実際に試す事ができます。

さらに、検査ででた度数にiProfiler+の解析を掛け合わせ、なるべく高次収差が小さくなるような度数を従来の0.25刻みの度数設定から、0.01刻みのより細かい度数で眼鏡を作る事る事が可能になります。(ZEISSレンズにオプションです)

これはiProfiler+が設置されているお店だけが作れるレンズですが、日本ではまだ20店舗ほどです。

昼と夜で見え方が変わる・・・

実は複雑な目の特徴が影響している事。

そして、それを少しでも軽減するための工夫を考えるには、沢山の情報と測定環境、様々な特徴を持ったレンズが提案できる事が求められるのです。

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