スマホって目に悪いのか?
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
もう4回寝るとお正月。
今年は正月休みが土日に挟まりちょっと長めな連休になる方も多いのでは?
そんなお休みに、スマホやタブレットなどでSNSやゲーム、映画や動画、読書や漫画を楽しんだりする事も増えそうです。
一つの機械であらゆる事が楽しめる。
そう言えば都会の満員電車に思いを巡らせると、スケジュール管理もできて、資料をペーパーレスで見れて、連絡手段にもなって、改札も通れる・・・。カバンを持たなくてもスマホ一台持っていれば荷物が減る。だから都会の皆さんは満員電車に乗れるんじゃないいのか??と田舎にいながら思ったりして。
そんないまや生活必需品になってしまっているスマートフォン、略してスマホ。
でも、目にとって悪者にされがちなスマホ。
スマホは本当に目に悪いのでしょうか?
「目が悪くなるよ!」の歴史を振り返る
今や3D表現が当たり前のゲーム。
僕が小学校に上がったくらいに任天堂から「ファミリーコンピューター」が発売されました。
それが爆発的に流行っていったころ、大人たちはなんて言っていたでしょう?
そう「ゲームばかりやっていると目が悪くなるよ」でした。
それよりも前の世代はどうでしょうか?
テレビが普及して怪獣が大暴れしていた頃、大人たちは・・・
「TVばっかり見ていると目が悪くなるよ!」
と言っていました。
漫画を読んでいれば・・・
「漫画ばっかり読んでいると目が悪くなるよ!」
・・・
そして時は21世紀。鉄腕アトムは誕生しませんでしたがスマホを見ているとそこに流れるニュースは「スマホばっかり見ていると目が悪くなるよ!」
ようするに流行るものはだいたい「目に悪い」ようです。
いや、そう言えば「勉強ばっかりしていると目が悪くなるよ!」というのも、僕は言われた事ないですけど聞いた事はありますね。
さて、これらに共通している事はなんでしょうか?
楽しい?夢中になる?単に新しい?
ではなくて「比較的近い距離を長時間夢中になって見る」事です。
目が悪くなる・・・というよりも、「目に疲労を与える」という部分を掘り下げてみます。
距離とピント合わせの関係
例えば10m先の距離を見ていた時から5m先にピントを合わせ直した時を考えます。距離は半分なので2倍のピント合わせ力が必要です。
一見「2倍?!」と思うかもしれません実は10mを見る時も5mを見る時もピント合わせはほとんどしていない状態に近いので変わらないと言ってしまってもいいくらい。
ピント合わせ力を「調節力」と言うのですが、それがどれ位働いているかは「ディオプター:D」という単位に直して考えます。
これは「距離の逆数」つまり「1を距離で割った数字」です。
これで考えると「10m」は「0.1D」で「5m」は「0.2D」です。こうする事で距離に応じて必要な力が増えてゆく様子を数字の大きさで見る事ができます。
さて0.1Dが0.2Dになった。確かに2倍ですが変化は0.1だけ。メガネの度数が1段につき「0.25D」なので距離が5m変わっても眼鏡の度数一段の半分しか変わらない。
これくらいだと10mも5mも同時にピントが合っているような感じです。
遠くのイオンの看板も(右に切れてますが)手前の電柱も一緒にピントが合っていますが、こんな感じ。
極端なことを言えば夜の空を見上げたら見える「月」と「星」。星は何億光年も離れた距離にあるのにそれよりも遥かに近い距離にある月は、距離が違っても同時にピントが合って見えていますでしょう?
じゃあ、手前「10cm」を見たらどうなるか?
計算すると調節力は「10D」です。
10!!
10mを見ていたときのなんと100倍!!
これだけ近いと見ているもの以外にピントは合いません。
いつもの眼鏡の写真で説明すると・・・
手前の腕の部分にはピントが合っていますが奥はボケボケ
見たいものにシビアにピントを合わせなければなりません。
距離と調節力の関係をグラフにして見ると・・・
メモリが小さいですが、一番左は「10m」一番右は「10cm(0.1m)」です。
1mあたりからグオォォォォオオオオオ!!!っとグラフが跳ね上がっています。
つまり、遠くの物は距離が変わってもあまり負担は変わらないけど、手を伸ばして届く範囲は10cm違うだけで相当負担が変わるというわけです。
逆に言えば今よりも10cm離せば負担は大きく減るとも言えそうです。
一般にスマホをみる時の平均距離は20cm位のようで、近いと15cmで見る人もいるそう・・・
離してみればいいじゃない?と言いますが、根本的になんで近づいてしまうのか?
その辺を次回は掘り下げてみましょう。
この記事へのコメントはありません。