スマホって目に悪いのか?⑦
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
ここ連日、ありがたい事に忙しくさせていただいております。
沢山のお客様にお会いできてとても充実した毎日でございます。
ありがとうございます。
そんなわけでブログが開いてしまいましたが、この連載。
まだまだ書きたいことがいっぱいあるんです。
前回は近くを見るにはピント合わせ+寄り目+同行の変化が同時に起こるんだよ。というお話でした。
今日はその続き、寄り目の負担について考えてみたいと思います。
近くを見た時の寄り目の量
寄り目のことを「輻輳」と言います。(本当はもっといろんな意味があって種類があります)
ある距離を見た時にどれくらい寄り目をするのか?
例えば何億光年彼方の星をみるとすると、左右の視線はほぼ並行になるでしょう。
じゃあ1m先を見たらどうなるか?というと「左右の目の間の距離分だけ寄り目をします」
どういうことか?というと、こういうこと。
例えば左右の目の距離が6cm離れていたら、1m先で6cm寄り目をしたら視線が合うというわけです。
ちょっと難しい話。ピント合わせの力は、「1」を見ている距離で割った値で、こういう式で計算できます。
詳しくは1回目の記事を・・・
1m先をみたら1Dの調節力を使います。その時に自分の左右の目の間の距離分だけ寄り目が自動的に起きてくれたら、なーんにも苦労しないで左右の視線を1m先に合わせられそうです。(これがAC/A比:1mのピント合わせをしたら1m先で何センチ自動寄り目が起こるか?)
じゃあ50cmを見たら??
50cmの視線合わせをそのまま1m先まで伸ばしたら12cmまで広がりました。つまり2倍の寄り目が必要になります。
じゃあ25cmは?
1m先で24cmの寄り目が必要です。
じゃあ15cm・・・
1m先でなんと40cm分の寄り目ができていなければなりません!!
これをグラフにしてみますと・・・・
左端は10m先の寄り目量で右端は10cmの寄り目量です。
うん、どっかで見たことある。
ピント合わせの変化の仕方と一緒ですね。
1m手前から急激に増えていっています。
つまり、手元を非常に近い距離で見るというのは「寄り目」も相当大きな量が必要になる・・・ということです。
これが自動的に、バランスよく起きてくれたらいいんですけど、そんなのは「まれ」
人は個性の塊で、こういった「近くを見た時の寄り目」の置き方にも大きな個人差があるんです。
次回はその個人差による問題を掘り下げてみたいと思います。
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