スマホって目に悪いのか?⑩
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
前回は「AC/A比が小さい」つまり、近くを見たときに起きる自動的な「寄り目」が少ない人に起きる問題点を書きました。
今回はその逆で「寄り目が起きすぎてしまう」場合=「AC/A比が大きすぎる」場合についてです。
AC/A比が大きすぎる(HIGH)場合
自動的に起きる「調節性輻輳」が大きすぎ、寄り目が起きすぎてしまいます。
そのままではモノがダブッて見えてしまうので、余計な分を「融像性輻輳:補正寄り目」(この場合目を離す方向で働く)を使って補わなくてはなりません。
ちなみに目を外側に開く事を「開散」といいます。
この補正にも限界があり、一般的には「寄り目>離し目」です。
なので前回の「AC/A比が小さい=寄り目が足りない」場合よりも問題が出やすいといえます。
例えばAC/A比が10とした場合、つまり1m先を見たときに本当であれば6cm寄り目が起きてくれたらいいのに10cmも起きてしまう目を持っていたとした場合、見ている物の距離が近くなればなるほどどんな変化が起きるのか?を考えてみます。
寄りすぎを補う力=融像性輻輳が「10」あったとした場合35cmで既に限界を超えてしまっています。この場合もう35cmでは両目で一つに見る事は出来ないと言う事です。
仮に「20」あったとしても20cmで限界。限界ギリギリを維持するのは困難ですから「見続ける」事は出来ないと考えていいと思います。
標準値、いわゆる「普通」は11~15と言われています(モーガン標準値)
先回と今回で「寄り目が足りない」「寄り目が起きすぎ」それぞれでピント合わせ以外にも負担が掛かる要素があることを説明いたしましたが、具体的にそれがどんな不具合をもたらすのか?負担があるに留まらずに「目に悪い」事とどう繋がってくるのかを考えてみたいと思います。
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