スマホって目に悪いのか?⑪

こんばんは!プラオプ ハセガワです。

先回は「AC/Aが大きい」つまり「自動的に起きる寄り目が起きすぎてしまう」目について書きましたが、今回は「AC/Aが小さすぎる」「AC/Aが大きすぎる」目が近すぎる距離で物を見続けることでどんな問題が起きてしまうのか?

つまり非常に近い距離で見てしまう、見たくなっちゃうスマホを見続ける事でどんな風に「目に悪い事」が起きてしまうのか?を考えてみたいと思います。

とりあえず目幅6cmの人が「20cm」で見るという事を前提にお話を進めていきます。

「AC/A比」が理想的ならば・・・

20cmを見たときに起きるピント合わせに伴って起きる自動的な寄り目「調節性輻輳」が理想的なので、勝手に視線が合います。

だから補う事をしなくて良くなります。

でも、人体はなるべく負担が掛からないようにしようとするようで、ピント合わせも完璧に行っていなくて、「まぁハッキリ見えるねー」程度の最低限にピント合わせで済ませてしまうようです。

実際に行うべきピント合わせ実際に行っているピント合わせの差「調節ラグ」といいまして、標準的には0.5Dだけ少なくしている(モーガン標準値)ようです。

実際に測定すると確かにそんな感じです。

ということは上の表からすると20cmでは5Dの調節力が、実際は4.5Dでいいや!ということになります。

調節性輻輳は「調節力×AC/A比」で計算できるので4.5Dで起きる調節性輻輳は「27△」です。

すると本来「30△」必要なのに「3△」だけたりません。

結局それを「融像性輻輳」で「3△」を補うわけですが、仮に融像性輻輳が「10」あっとしても総量の1/3以下で済んでしまうわけで、あまり負担にはなっていないと言えます。

「AC/A比」が小さい:より目が少ないと・・・

足りない分を補正する「融像性輻輳」は寄り目方向では標準で「14△~20△」(モーガン標準値)といわれております。

20cmでスマホを見るとして、「14△」の融像性輻輳を持っているとしたら、必要な「30△」を満たすためには、調節性輻輳は「30-14」の「16△」が起こっていないとなりません。

調節ラグが0.5Dだったとして実際に起きる調節力は「4.5D」
16÷4.5=3.6
なのでAC/A比は3.6以上無いといけないことになります。
(標準値で3~5といわれておりますが3でもかなりシンドイということに・・・)

じゃあ、両目で見る事がシンドイ・・・でもスマホ楽しい!となったらどうするか?どうやってその負担を減らそうとするか?

・もっと沢山ピント合わせをしようとする(調節力を使おうとする)

どういうことか?といいますと・・・

調節力を使う→調節性輻輳が起きる→視線が合う

という理屈。

調節ラグが0.5という事は、ピント合わせを必要以上に0.5やりすぎたとしても「まぁハッキリ見えている」と感じる範囲にはあるという事ともいえます。

だから5Dでよかったピント合わせをあえて5.5D行う・・・

5.5D×3.6△(AC/A比)=19.8△

19.8融像性輻輳が起きる事になり、必要な30△には足りないけど10.2△だけ補えばいいので、なんとか両目で見る事が可能になるわけです。

ラグを考えたら4.5Dでよかったはずの調節力が1Dも余計に働いてしまう・・・
無限に遠くの星を見ていた時から、1m先のものを見たときに働くようなピント合わせをさらに余計に働かせてしまう・・・

これはピント調節に大きな負担を掛けてしまいそうです。

両目でハッキリみえるならまだマシで、これでも足りなければもっと沢山余計なピント合わせをしようとしたら・・・

今度は「一つには見えるけどボヤケてしまう」「ハッキリ見ようとしたらダブってしまう」という、どっちつかずのジレンマが起きてしまう事も。

そして・・・

・片目のスイッチを切ってしまう

両目で見るのがシンドいんだから、片目でみてしまえ!という事。

つまり、両目で見る事をやめてしまうのです。

それじゃあモノがダブッて見えちゃ・・・わないんです。スイッチ切っちゃうから。

コレを「抑制」といいまして、本人の自覚がないケースが多かったりします。

近くをジーット見てて「抑制」が起こると、スイッチを切った方の目はスーッと外に開いて楽な位置に戻ってしまいます。

いわゆる「斜視」と同じ状態。

コレがもしズーッと続いたら、それがクセづいてしまい細かいモノを立体的に感じたりする3次元感覚が働きません。これは手先の器用さなどにも影響するでしょうが、もっと怖いのは、寄り目をあまり必要としない遠くを見る時にも残ってしまう事・・・。

生活の大半が近くを見る事だったりしたて、目の特徴として「寄り目が苦手」であった場合「両目でモノを見る」事によって生まれる空間や世界を感じる能力に影響が出てしまいかねません。

もしそうなった原因が「とても近い距離を見続けていた事」だとしたら「=目に悪い」と言えてしまうかもしれません。

一気に「AC/Aが大きすぎる場合」も書いてしまおうと思ったのですが、もう2000字なので今日はココまで。

続く!

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