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眼鏡を掛けると目がよくなる?

こんばんは! プラオプ  ハセガワです。

人の体は様々な刺激を受けることで、強化されたり順応したりします。

スポーツに例えたら、最初はなかなか上手にできないし、直ぐに疲れてしまったり。

でも、練習やトレーニングをたくさん重ね体や頭に刺激を与える事で、思うように体を動かせるようになり、体力も強化され上手にこなせるようになります。

「目」も体の一部。

「視覚」も刺激を受けることで強化されていくものです。

先日いらっしゃったA様は、最初にお店にいらっしゃった半年前は持っている近視にたいしてかなり弱い眼鏡を使っておられました。

遠方の視力は0.3位。

持っている近視に対してメガネが弱いという事は、眼鏡を掛けていても「近視」が残るという事。

言ってしまえば「0.3」の裸眼視力であれば「眼鏡いりますね」と言ってしまえるレベル。計算上60cmより先はボヤけて見える状態です。

でも問題は遠くが見えにくいだけでは無く、近くを見る時に必要なピント合わせと寄り目が弱く、バランスのよく無い状態でした。

目が一個だけならば、ピント合わせの量が少なくて済むので「楽なんじゃない?」と思われがちですが、人の視覚システムは「2つの目」を使って得られた情報を頭で合成して「視覚」を作ります。

「寄り目」と「ピント合わせ」は連動しているので、片目だけをとりだして「ピントが合って」いたとしても、左右の目が見たいものにそれぞれ視線を合わせられなければ物はダブって見えてしまう事もあるのです。

寄り目不足(輻輳不全)

弱すぎる眼鏡は距離に合わせたピント合わせが足りない状態です。なので場合によっては寄り目も不足してしまい、安定して近くを見続ける事が苦しくなる事も・・・

半年前のA様は鼻先10cmで寄り目の限界(5cm以内が標準と言われています)、そしてピント合わせを使っていない状態が長く続いたため、遠くから近くにピントを移すのに時間がかかる状態になっていました。

じゃあどうするか?

単純に目に仕事をさせるようにする・・・つまりは眼鏡を正しく合わせる事でそれを通して見る事そのものが正しい目の使い方のトレーニングになるのです。

特に「乱視」を放置すると、どんな距離をみるにも目には「鮮明な映像」が届かないので目の使い方がうまく整わない事があります。

なので、乱視をしっかり矯正した眼鏡をまず掛けていただくことにいたしました。

さて半年後

先日、半年が経過してご来店いただき再び測定をしてみました。

すると寄り目は鼻先5cm以内、ピント合わせのスピードも早まっており、ご本人も楽だとのこと。

つまり、眼鏡を通して目に必要なお仕事をさせることがトレーニングになり、視覚のバランスが整ったのでした。

僕たちが言う「目がいい」というのは単に「眼鏡やコンタクトなどをしなくて視力がいい」と言う事を言うのではありません。

眼鏡やコンタクトを使用したうえで「あらゆる距離の物を正確に感じられるか」「空間を立体的に感じられるか」「距離の違うものに対して瞬時に視線やピントを合わせられるか」「細かいものの凹凸を感じられるか」などの精度が高い事を「目がいい」といいます。

単に視力検査での数値がいくらであったか?と言う事が生活の質には必ずしも結びつかないのです。

「生活の質を高められているか?」

それこそが眼鏡の役割なんだと思います。

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