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偏光サングラスの性能を出し切りたい!

こんばんは! プラオプ  ハセガワです。

4月になりました!
例年ですと4月は春の展示会が行われるのですが今年は全て中止になり、私たちも出張は全て取りやめにいたしました。

暖かくなって桜も咲きそうです。

お花見はできないかもしれませんが、街路樹や庭先に咲く桜を眺めて季節の変化を楽しみながら皆様の健康と一刻も早い事態の終息をお祈りしております。

さて、日差しが強くなってくると欲しくなっちゃうのが「サングラス」

とりわけ「偏光」サングラスは直接目に入ってくる光だけではなく、道路や水面、対向車のフロントガラスなど「反射光」をカットしてしまう事で大変快適な視界を提供してくれます。

釣りをなさる方にとっては必需品ですね!

(色が変わるレンズではないですよ。それは「調光レンズ」と言います。)

その理屈はこちらを見ていただくとして・・・

薄いカラーでも眩しさを減らす高機能レンズあります②

上の記事は「薄い色の偏光レンズ」についてに記事なのですが「偏光」の仕組みが詳しく書いてあるので参考にしていただくとして、今日の記事はその「偏光レンズ」の性能を100%引き出す為にサングラスを作る時に行っている目に見えない部分についてのお話です。

どんな眼鏡も平等にシビアといったらそれまでなんですが、偏光レンズは僅かなフレームの締め付けがその性能に大きく影響してしまいます。

レンズは基本的に直径70mm位の丸い形をしているて、中心が目の中心に一致するようにフレームの形に合わせて削って組み込むのですが、それは機械が上手に削ってくれるので形はピッタリに削り上がります。

形はピッタリでも、ほんの僅かに大きい・・・もう一回機械にかけ直すと小さくなってしまう・・・

さてどうするか?

手で削って合わせるわけです。

今回お作りしたのは釣り用の偏光サングラス。だったらその界隈で大変評価の高いコンベックス:POLAWINGがいいでしょう!

これ、実は某釣り具専門メーカーが、その性能の高さから自社ブランドのサングラスに採用しているというレンズでございます。

このレンズの偏光フィルターは「大変高い偏光度」と「明るさ」という相反する事を高い次元で要求される液晶モニターに使用されるものを使っているそうです。

そんなすごいレンズの性能をフルに発揮させるには徹底的にやるしかありません。

徹底的にやると・・・

これは歪み計といってレンズに余計な力が加わると、その部分だけが強く色がついたように光る仕組みの物です。

普通ここまで仕上げるとレンズを拭いた時に手で回ったり、ちょっと強く押すと外れてしまうのですが、秘密の道具でグラグラしない、外れないように仕掛けをしております。

うんバッチリ。

で、肝心の偏光性能を見るにはどうするか?というと・・・

液晶モニターを使います。

液晶モニターは偏光の仕組みを使っているので、ある角度にレンズを傾けると画面が暗くなります。

さすがポラウィング・・・素晴らしい偏光度で画面が真っ暗になってしまいました・・・。
実際ここまで偏光度が高いレンズは珍しいです。普通はモニターにかざすと多少画面が透けて見える部分があるものです(性能自体に問題はありません)

プラオプ で出している眼鏡は全てこんなふうにレンズが締め付けられていないか?を確認しながら、機械と手作業で仕上げています。

でも締め付け「0」にはしていません。拭いていたらレンズが外れたり、回ってしまったりしたらいけないから「0」は不可能です。

でも偏光レンズの場合はその性格から裏から強く押したら外れる位(普通に使う分には問題ないレベル)に仕上げてます。

性能の高い度なしのサングラスも表からおしたら絶対に外れないようになっていても、裏から押すと案外レンズがポコンと外れたりします。

レンズが入って形になっているのは同じに見えても、目に見えない部分に不具合の原因があるかもしれない・・・

そんな事を考えながら今日もシュルシュルとレンズを削っております。

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