遠くが見えにくくならなように遠近両用にする
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
「何だか遠くが見えにくいな・・・近視が進んだかな?」
「近視の度数を上げた眼鏡をつくろう」
ちょっと待って!!
見えにくい原因、実は近視が進んだわけではないかもしれません。
例えばお仕事で近くを見る事が長い場合、目は近くへのピント合わせを頑張ります。
それはそれは頑張ります。頑張り続けます。
ピント合わせも筋肉で動いております。
さて皆さん。
満杯のバケツを両手に持って2時間立っていてください。あ、そうそうチョット肘を曲げて真っ直ぐにしてはいけませんよ。
はい終了!!
腕は自由に動かせますか?
実際にやらなくても相当な疲労が残り、腕も痺れて動かせなくなりそうなことは想像できると思います。
何が言いたいかというと「目の筋肉を長時間フルパワーで使い続けたら動きも鈍くなてしまう」という事です。
上の図の「毛様体」の中にある「毛様体筋」によってピント合わせはコントロールされています。
こんな風に。
若い時はまだいいんです。パワーも滅茶苦茶たくさんあって回復も早いです。
ところがこのパワーも年齢と共に徐々に小さくなていってしまう・・・いやですねぇ
筋肉は鍛えたらパワーを維持できます。ムキムキおじさんは世の中にたくさんいますが若者に勝るパフォーマンスを発揮するナイスガイもたくさんおります。
ところが「目」ことに「ピント合わせ」についてはこうはいかないのです・・・
いわゆる「老視」とは
筋力の衰えではありません。「水晶体の弾力の低下」が原因です。
10代の水晶体はとても透明で柔らかいです。
この「水晶体」も人体の一部である以上「細胞」でできています。でも「核」がなく透明という大変珍しい組織です。(角膜もそうですね)
これも新陳代謝をするのですが、周りから細胞分裂をしてゆくのでドンドン中心に押し固められてだんだん弾力がなくなってゆくのです。
すると最初は目の前10cm位でも合ったピントがだんだんと遠ざかっていって、自分が作業する距離にそれが到達すると「???見えない??」というように自覚するのです。
ピント合わせができる量は減って行く。しかし近くにピントを合わせる為に必要な力は変わらない。
「まだ近くは見えるから大丈夫!」と思っている40代の方は「見えるんだけどフルパワー使っている」という状態で「見る質」が変わってきています。
近くを見る為に膨らんだ水晶体を「遠くを見る」為に戻さなければいけませんが、弾力が低下した水晶体はなかなか思うように戻ってくれません。
つまり「遠くが見えないのは水晶体がうまく戻ってくれないから」かもしれないのです。
だったら眼鏡で助けてしまえ!
水晶体の膨らみに少し余裕を残しておけば、戻りにも余裕が生まれます。
だから眼鏡でお助けするのです。
こうすればピント合わせの頑張り過ぎを減らす事ができるので、遠くを見た時に「サッ」とピントが合うように・・・・なりません。
なぜかって?それは近くを見る用の眼鏡は「近くにピントが合っている」ので遠くが見えないからです。近視の場合は簡単に言えば度が弱い眼鏡のこと。
だから「いつも掛けている遠く用の眼鏡に掛け替えればスカッとよく見える」というわけです。
お休みの日には遠くがよく見えるのに、デスクワーク中心の仕事の後の帰り道がよく見えない・・・としたらコレが原因かもしれません。
だとしたら「近視が進んだ」のではなく「水晶体が戻りにくくなっている」事が遠くが見えにくい原因なので、近くを見た時の「ピント合わせをサポート」する工夫が遠くの見え方をキープする為に必要というわけです。
遠近両用ならば・・・
普段から近視の眼鏡をかけているのならば、近くを見た時に度が弱くなるように変化してくれたらいいのにな・・・というのが遠近両用です。
といっても万能ではありませんが、基本的に近くを見る時には下を向く。そういう目の使い方であれば普段からかけるメガネが「遠近両用」ならば、近くを見た時の水晶他の膨らみを節約できるわけです。
だから視線を上げたら遠くがサッ!と見えるというわけです。
ただし、視線の使い方が合わない場合があります。
代表的なのが「デスクトップパソコン」
遠近両用は真っ直ぐ見た時に遠くが見えるようになっているので、真っ直ぐ見たところに近くの物があっても度数が変化する効果は得られないのです。
そんな時はやっぱりデスクワーク用と普段用の使い分けが必要になる事があります。
お仕事中はデスクワーク用で水晶体の膨らみを節約すれば、帰る時に普段用の遠近に掛け替えたらスカーーーン!!と遠くが見える・・・という事です。
「なんか遠くがみえないなぁ・・・」と思ったら実は近視が進んでいるわけではないのかもしれませんよ??
ギリギリ世代のハセガワでした。
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