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『老眼』は筋力の低下ではありません。

こんばんは! プラオプ  ハセガワです。

若い時よりも何だか手元の物が見えにくいなぁ・・・

ひょっとしてこれが・・・

そう「老眼」です。

私、ハセガワも老眼です。

遠近両用が手放せません。

さて、この「老眼」ですが目の筋力が低下したから起きたのではありません。

目には水晶体というピント調節を行うレンズが備わっていて、遠くを見た時は薄くなり、近くを見た時に厚くある事で光の曲がり方をコントロールしているわけですが、この「水晶体」そのものが硬くなってしまって形を変えにくくなることが「老眼」の原因です。

もう少しピント合わせの仕組みについて解説しましょう。

水晶体はプニプニしています。

その周りには毛様体筋という筋肉がグルリと回っているのですが、水晶体と毛様体筋は直接くっついていませんで、チン小体というヒモでつながっています。

毛様体筋に力が入らずに広がっているとチン小体がピンと張って水晶体が引っ張られるので扁平になります。

これが遠くを見ている状態。

毛様体筋に力が入ってギュッと縮むとチン小体が緩み、水晶体は弾力で元々のプックら丸い形に戻ります。

これが近くを見ている状態。

つまり、プリンを力で潰しているのではなくて、逆にプリンにかかっていた力を抜いてあげる感じです。

水晶体も体の組織ですから細胞の集まりです。

それが水晶体嚢という袋に包まれて玉ねぎみたいに層状になっている構造をしています。

周辺部分から細胞分裂をしているのですが、だんだんと細胞の中の色々な部品が消えてゆき、光が通る部分に来る頃にはタンパク質と水分だけの透明な状態に変化して光を曲げるレンズの役割をするのです。

それが年月と共に袋の中で周りからどんどん押し固められてゆく事で硬くなってしまい、プニプニ度が落ちていってしまう。

すると周りのヒモを緩めても水晶体の形が変わってくれない=ピントが合わない・・・

これが「老眼」の仕組みです。

だから筋力の低下ではないのです。組織の変化なのです。

そして新陳代謝なので、みんな必ずなるし、不思議なことに進み方もみんな似ているのです。

筋トレしても、サプリを飲んでも根本的な解決にはなりません。

我慢しても進むし、我慢しなくても進みます。

10代の頃はプニプニプリンの水晶体が40代中頃にはちょっと固めのベイクドプリンに、70代になる頃には玉子焼きになるので、思い取りにに形が変わってくれないわけです。

でも大丈夫。今の世の中老眼対策グッズはたくさんありますし、眼鏡もとてもポジティブな物になりました。

元々眼鏡って、見え方の困りごとをサポートして出来ないことを出来るようにするというポジティブな道具なのです。

僕も老眼、あなたも老眼。若いあなたもいずれ老眼。

上手につきあいましょ。

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