ブルーライトカットとは何だ?⑤
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
ブルーライトカットのお話シリーズ。前回はブルーライトカット率とブルーライトカットとHEVカットの違いについてのお話しでした。
今回は、ブルーライトカット、HEVカットはそもそも必要なのか?という事について考えてみたいと思います。
ブルーライトカットは必要なのか?
ブルーライトの正体がなにも得体の知れない特別なものではなく、言ってしまえば単なる「青い光」
これは「害」しかないのでしょうか?
一定量のブルーライトを浴びる事は体内のメラトニンの生成に必要で前の記事でも書いたように、人間の睡眠〜覚醒のリズムに影響し健康のためにも必要です。だからこそ夜にブルーライトを浴びるとそのリズムが狂ってしまうと言われているようです。
それに美しい色彩を楽しむ為には青い光は重要です。クリスマスイルミネーションの青い光・・・綺麗ですよね。
極端な話で「いる」か「いらない」かで言ったら絶対にいるものです。
でもエネルギーの強い光である「ブルーライト」を浴びすぎる事は、目に、特に網膜に損傷を与える可能性が指摘されています。(ある研究によると460nm以下、特に440nmで最大)
だとしたら、有益な部分を取り入れながら危険がないレベルに抑制したいと思うのは自然な事でしょう。
1番のブルーライト発生源
それは「太陽」です。
強い日差しの降り注ぐカンカン照りの日差しの下、紫外線から目を守る為に「サングラス」をかけましょう!
とは言うものの、サングラスを掛けると全部の光が減ります。
可視光線といわれる目に見える光もエネルギー、その中にはブルーライトも含まれるのですからサングラスをかけたらブルーライトもガッツリ減ります。濃い色のサングラスならばそのカット率は「ブルーライトカットレンズ」の比ではありません。
サングラスは紫外線だけではなく、ブルーライトも含めた過剰な光のエネルギーから目を守る役割があります。
眩しさとブルーライト
その前に「空がなぜ青いのか?」というお話しを。
空が青いのはなぜかと言えば、波長が短い青い光は空気の分子に当たると「散乱」といって進行方向とは違う方向に散り散りになってしまいやすい性質があるからです。
もし散乱がなければ空は、星が散りばめられた漆黒の宇宙にギラギラ輝く太陽が登っているような、まるで宇宙空間と同じような状態に見えるはずです。
波長の短い青い光は散乱しやすく、波長の長い赤い光は散乱しにくいのですが、その差は16倍も違うそうです。
昼間の空が青いのは、太陽から出た青い光が空気の分子によって散乱されて曲がり、光の出発点(つまり太陽)ではないところから降り注ぐので空は青く見えるというわけです。
うーん言葉で説明するのは難しいですね・・・
夕日が赤いのは太陽が沈みそうなくらい低い位置にくると、光は空気の層を長く通り抜けなければならなくなります。
すると、青い光は散乱されまくって少なくなって、散乱されにくい赤い光が届くから夕日は赤く見えるというわけです。
散乱は空気だけでなく目の中でも起こります。これは視界に強い光があった時に視界全体が青白く見えるような眩しさの原因です。
そのような眩しさを減らす為には何をすればいいかといえば青い光を減らせばいいわけです。つまり「ブルーライトカット」です。
ハッキリさとブルーライト
光は波長によって曲がりやすさが違います。
波長が長い「赤い光」は曲がりにくく、波長の短い「青い光」は曲がりやすい。(といっても少しの違いですけどね)
すると目の奥でピントがハッキリあっているように見えていても、色によってピントが僅かにずれている状態が起きます。
こんな感じ。
するとピントは「点」ではなく、ある程度の幅を持って僅かにぼやけているようなイメージです。これを色収差といいます。
青い光をカットすると・・・
色収差が減り、ピントがシャープになります。
つまり「ハッキリ見える」という事。
「青」が減るので黄色っぽく見えますが、クッキリさが増すわけです。
最終回にしようと思ったらもう1600文字・・・
ブルーライトカットの話なのにパソコン・スマホへの効果じゃない話題だった今回。
その理由はブルーライトカットは別にパソコン・スマホだけのものではないからです。
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