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ブルーライトカットとは何だ?⑥

こんばんは!プラオプ ハセガワです。

さて、ブルーライトカットについてのお話し、前回は最大の発生源とその影響についてのお話しでした。

ブルーライトカットとは何だ?⑤

最終回の今回は、パソコン・スマホとブルーライトカットについてです。

パソコン・スマホとブルーライトカット

LEDを光源としているモニター画面では、「白」を表現するときに光りの三原色である「R:赤」「G:緑」「B:青」を混ぜて「白」に見せるわけですが、LED光源では「B:青」を強く出力しないと「白」に見えません。

その時の光の出方が下の図です。

大体450nmのところに大きな山があります。そこだけやたらとエネルギーが・・・

昨日の記事で「眩しさ」の原因になると書きましたが、それが大きく出力されている様子が分かります。

眩しさの感じ方は人それぞれで、個性的です。

カンカン照りのギラギラの日差しの下よりも、曇りの日の方が眩しい・・・とか

昼間よりも夜の方が眩しいとか・・・。

眩しさで目が痛くなる・・・とか、頭が痛くなる・・・なんて方も。

逆に、眩しい??なにそれ??なんて方もいたりして・・・。

なのでパソコン・スマホ画面での感じ方にも個人差があるのですが「ブルーライト」と言われる「青い光」の成分が眩しさの原因になっている場合、それを減らしてしまえば眩しさから来る症状が和らぐ事につながるでしょう。

つまり、疲れや目の痛みなどの原因の一つに「眩しさ」のような「光に対する感受性」の問題が潜んでいる場合、それを減らす=「ブルーライトカット」は有効です。

また、先回の記事で書いたように青色光を減らすとクッキリさが増します。

これは文字などの情報の視認性が上がると言う事につながります。

ブルーライトカットの効果はパソコン・スマホだけではない

青色光由来の眩しさを減らす」
「クッキリ見える(ピントのシャープさ、コントラストが上がる)」

という事は、「ブルーライトカット」でやっている「青色光:ブルーライト」を減らす事で起こるメリットは太陽光でもパソコン・スマホでも一緒。ひいては夜の車のLEDライトの眩しさにもメリットがあるというわけです。

実際に、網膜色素変性症のような極めて眩しさを感じるような疾患に対して処方される「医療用遮光眼鏡」は可視光線の380nm〜500nmを完全にカットするものがあります。ブルーライトが「380nm〜500nm」ですから、いわゆるブルーライトをほぼ100%カットするレンズです。

では、こんな光の制御を可能にするレンズはどんな色をしているのか・・・・

青い光を通さないのですから、「黄色」くなるのは当たり前です。

ブルーライトを全く通さないこのレンズでパソコンを見たらどうなるか?

元がこれ↓↓↓

で、遮光眼鏡レンズをかざしてみると・・・

このように見えます。

目の疾患によってはこのようなレンズが必要な方もいらっしゃいます。

つまり、ブルーライトが眩しさの低減や見え方の向上に効果的であるならば、それはなにもパソコン・スマホなどのデジタルデバイスだけのものではないのです。

夜の運転用と言われる「ナイトドライブレンズ」が黄色いのは、青色光を減らす事が明るさを保ちながらヘッドライトの眩しさを減らす効果があるからです。

ちなみに、パソコン・スマホの画面から出ているブルーライトを1時間浴びる量は、曇りの日の屋外で1時間過ごす量の1/30だそうです。

ブルーライトカットとは?

380nm〜500nmの光の波長域の事を言うわけですが、その中には380nm〜420nmの範囲をさして紫外線に近いエネルギーを持つ「HEV」と言われたり、450nmが目に悪い影響を与えると言われたり、ブルーライトはメラトニン、セロトニンの生成に必要で体のリズムを整え精神を安定させると言われたりと、いったい良いのか悪いのかよくわからない。

ブルーライトそのものがどうのこうの、と言うよりも「0」か「100」しか考えない極端な考え方がおかしい、何事にも適量というものがあるわけです。

眩しさが減って快適になる。疲労感が減る。ハッキリして見やすくなる。そんな効果を感じるとしたら、それは「目に見えない得体の知れないもの」が減っているわけではなく「目に見えている青い光:つまりブルーライトを減らした効果を感じているのです。

そしてその効果はなにもデジタル製品に限ったものではなく、日常生活で感じる眩しさを減らす(なくすわけではないですよ)効果もあるわけです。

だいたいパソコン・スマホが極端に眩しく感じる方の多くは日常的に眩しがりの方が多いです。そして不思議な事によく晴れた昼間よりも曇りの日が眩しいという方が多いような気がします。

ブルーライトカットをしてもパソコン・スマホが疲れると言う場合、それは「ブルーライトのカット率が足りない」のではありません。

そもそも「見る」という機能そのものにトラブルを抱えている可能性の方がはるかに大きいでしょう。

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