作業環境を考える【パソコン】④
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
パソコンの作業環境を考える4回目。
前回は「老眼」世代でパソコンが見えにくくなって来たら、パソコン眼鏡を考えるわけですが、環境に合わせて作らないといけないよ・・・ということと画面の距離に丁度よく合わせても別の距離に合わなくなるかも・・・というお話で終わったわけです。
が、これじゃあ困るよね・・・さぁどうしようか?というのが今日のお話です。
画面と手元の書類を見えるようにする
場合によってはノートパソコンとデスクトップパソコンを併用する・・・とか
ノートパソコンにモニターを繋いでデスクトップパソコンみたいにして2画面使う・・・とか
手前に書類を置いて、パソコンを奥に置いてとか・・・
前回の記事の例で、ピント合わせ力である「調節力」が「2」ある人がいて、デスクトップパソコンを見るのには「+1.00」の老眼鏡がちょど良くて、手前のノートパソコンには「+2.00」の老眼鏡が丁度良いとしたら、見る距離に合わせて眼鏡を掛け替えるなんて、ちょっと無理でしょう・・・
あるいは画面から近づいたり離れたりを繰り返すのもなんだか快適じゃ無い。
そんな比較的見える範囲の奥行きが必要な作業環境の場合、こうしたらどうでしょう?
画面の高さが違うのを利用して、真っ直ぐみたら「+1.00」で下を見たら「+2.00」になるようにする。
こうすれば、姿勢を変えなくても眼鏡を掛け替えなくても両方の画面を見る事ができそうですね。
でもどうせならその真ん中を見るのに「+1.50」も組み込んじゃった方が便利なんじゃない?
イメージとしてはこんな感じ
そういうレンズは実はもうあります。
その名も「近々レンズ」といいます。
視線の高さの違いを利用して、簡単に言えば下に向かってだんだんと度数が強くなるようになっているわけです。
そんな事ができるんだったらもっと遠くまで見えるようにできるんじゃない?
ということで・・・
部屋の奥まで見えるようにする
レンズの上の方をもっと遠くに合わせてみる。
簡単に言えば「度数がない」状態から手前は「+2.00」まで変化するようにすればいいのではないか??
こういう事
いいじゃないですかー!
こういうレンズ、あります。
その名も「中近両用」といいます。
これならちょっとアゴを引いたら壁掛けの時計も見えそうですし、手前のパソコンも見えますね。
これでパソコンの作業環境はパーフェクトですね!!
でもちょっと待って?
奥のモニターの上下がハッキリ見えるゾーンに入っていない・・・
確かに見える部分はあるかもしれませんが、ちょっと使いにくかもしれない・・・
「近々レンズ」は緩やかな変化でよかったので問題にはならなかったのですが、欲張ってもっと遠くまで・・・となるとメガネのフレームの上下の幅の中に遠くから近くが見えるゾーンをギュギュッ!と押し込まなければなりません。
すると奥のモニターを見るのに丁度よかった「+1.00」の上下幅は小さくなってしまうわけです。
画面の上を見るときはアゴを上げて、下を見るときはアゴを下げる。そんな動作が必要になってしまうかもしれません。
なので最近は使用する環境に合わせてどこを重視するのか?を考慮して度数の変わり方が違うタイプを3種類ほど用意しているレンズが増えてきました。
こんなふうに度数の変わりかたが手元、中間をより重視したような設計になっていたりとか、その逆に遠くを広くとった設計になっていたりとか。
昔に比べて沢山の選択肢が選べるようになっています。
ちなみに「遠近両用」だとどうなるのか?
基本的に「遠近両用」は「遠くが見える」をベースにして「近くが見える部分がある」という性格のレンズです。
なので確かに「見える部分はある」のだけれど、近くを見る事を中心に考えた時には物足りないかもしれません。
でも「遠近両用はダメなのかー」と誤解はしないでくださいね。普段の生活では大変便利です。だって遠くだけが見えるメガネだったらスマホ見えないんですよ?
それに40代で老眼始まったかなー?という若い世代では度数変化がそんなに要らないので、遠近両用が十分デスクワーク用になる事もあります。
こんな感じ
つまり問題が離れたモニターでは起きていなくて、本当に手前の書類とか、連絡業務で使うスマホなんかが厳しい・・・という場合です。
そんなわけで環境に合わせてレンズの設計を選ぶというのが快適な作業を行うのに大切になるのですが、まだまだ考えなければならない事はあるのです。
それはまた次のお話・・・
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