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作業環境を考える【パソコン】⑥

こんばんは! プラオプ ハセガワです。

さてパソコンの作業環境を考える最終回。

今まではパソコン作業と言っても様々な違いがあって、眼鏡でそれを補った場合にどんな問題が出てしまうのか?を考えてきました。

先回は「見える範囲の奥行きを伸ばすと横幅が縮む」というお話。

作業環境を考える【パソコン】⑤

では今できる事で、なるべく快適に作業をするにはどうしたらイイのか?を考えましょう。

いっそのこと諦める

眼鏡は万能にはならないかもしれない・・・というのは、ある環境に合わせた眼鏡は別の環境では上手くないかもしれない・・・ということです。

例えば運転が快適な遠くがハッキリと見える眼鏡があるとします。

目が若くてピンピンしているならば、別にそれだけで済んじゃう人もいるでしょうが、老眼を感じる年齢ではそのままでスマホを見るのはシンドイので遠近両用が必要になってきます。

遠くを見る部分が広く、中間、近くが狭い構造です。
だから運転に必要な遠くの広い視界を確保できているし、スマホの小さな画面は十分対応できそうです。

しかし、パソコン作業を長く続けるにはどうでしょう?

デスクトップパソコンのモニターはほぼ目の前にあって、「遠く」を見る部分で見ることになります。

おのずとアゴを上げてみる姿勢になるし、見える範囲も狭いしで作業にピッタリと合っているとは言えなさそうです。

眼鏡は年齢を増すごとに万能ではなくなってしまうのです。

ではこうしましょう。

この作業環境ならばこれがベストのように見えますが、この眼鏡では遠くは見えませんから運転には使えないでしょう。

つまり、万能であることを「いっそのこと諦める」ことが出来たなら「パソコン環境に最適」な眼鏡はつくれそうです。

すなわち「使いわけ」です。

この場合、普段の生活や屋外を考えた「遠近両用」とパソコン作業用の「中近」あるいは「近々」を持つのがよさそうです。

「使い分ける」として、ベストなパソコン用とは?

ノートパソコンが中心の場合

実はノートパソコンの方が眼鏡が合わせやすいと僕は思っています。

というのは基本的に近くに画面があり、しかも見下ろすからです。

奥行きがいらないので「単焦点」といわれる度数が一つしかないレンズでも十分な作業域を確保しやすいです。しかも「単焦点」の場合は見える横幅が最も広いので、ノートパソコンの横に書類を置くというような配置でも問題なく行けそうです。

屋内を見渡せるように「中近両用」を選んでも、ノートパソコンの場合は画面を見るに支障はなく、大変便利な眼鏡になりそうです。

すなわち・・・

近く専用眼鏡よりも奥行きがある分、横が狭くなったとしても画面は十分に入ってしまうからです。

しかし横に配置した書類を見るには視線だけを動かしては見えにくいので顔を動かす必要があります。

パソコン画面と奥行きが必要な場面では良い選択と思いますが、頻繁に書類と画面を見るようなパソコン作業に特化した場合、近く専用の方が便利かもしれません。

デスクトップパソコンの場合

デスクトップパソコンのメガネ合わせで難しいのはモニターが高い位置にあることです。

そしてノートパソコンよりも画面は離れている事が多いでしょう。

老眼を自覚したての頃は「近く専用」でもある程度、ハッキリ見える奥行きがあるのでモニターも手元も問題なく見える眼鏡になりますが、ある程度年齢を重ねてくると近くの書類にピッタリ合わせたメガネは画面が見えにくい。画面が見やすいメガネは書類が見えにくい・・・と、どっちつかずの見え方になってしまいます。

そこで今までにも何回か登場した「近々レンズ」を使うとこのように画面と手元をカバーできるようになります。

ところが、目の前に書類を置きたい・・・となるとキーボードとモニターが邪魔になります。すると手元に広いスペースが欲しいので画面を離し気味にしたくなります。

モニターを80cm近く離してしまうと「近々レンズ」でも奥行きが足りないなんてことも・・・

その場合はより奥行きがでる「中近」を使いたいのですが、今度は横幅が狭くなりモニターを広く見ることが出来なくなってしまいます。

しかも離した分だけ書いてある文字などは小さくなって見えにくくなるので大きなモニターを使いたくなる・・・だから広さも欲しい・・・

その場合「必要な距離までが見える」ように度数調整をした「中近レンズ」がイイかもしれません。

普通に中近レンズを作ると眼鏡の上の方は部屋の奥から手元まで見えるようなレンズになります。

しかし、あえて遠くが見えにくい・・・言い換えたら遠くをカットして中間距離が見えるくらいまでの度数で作れば、レンズの中での度数変化は小さくて済み、横幅も少し広くする事ができます。

上の例ではどんなにレンズの上を使っても1.5mまでしか見えません。しかし、モニターがある1mが見える範囲を大きく取ることができています。


パソコンに対してモニターが一つだけ・・・という単純な組み合わせを今日は取り上げたわけですが、パソコンの作業環境の違いはそんな単純なものではありません。

「マルチモニター」環境、すなわち複数のモニターを使うという方も多いのではないでしょうか?

次回はその辺のお話です。

つづく!!

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