度付きサングラス【偏光レンズ】
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
今日はKamuroのDressを度付きサングラスに仕立てた作例を御紹介です。
ちょいと大きめなレンズのシェイプがサングラスにもピッタリなDressに偏光レンズをくみこみました。
偏光レンズについては「コチラ」を見ていただいて、キレイにかっこよく、良く見えるようにするにも工夫が必要です。
まず、レンズの湾曲とフレームの湾曲が一致しなければなりません。
そうでないとフレームの形状に引っ張られてレンズにストレスがかかり、見え方にも影響がでますし、なにより偏光レンズはその偏光性能にも大きな影響が出てしまいます。
折角の良質のレンズも加工がマズイと性能が落ちてしまうのです。
なので、レンズをチョイスするときも、フレームの形状に一致させる事ができるレンズを使い、それでいて湾曲具合を指定してオーダーします。
偏光レンズには偏光フィルムという膜が挟んであって、基本的にはその膜に色が付いています。挟んでいるレンズ自体は透明か多少色が付いている位(表面に偏光のコーティングを付けたものも出てきています)
なので、レンズをフレームにセットする為に立てるヤゲンという山(コレがフレームに引っかかってレンズが固定される)の頂点をレンズの偏光膜の位置と一致させて加工しなければなりません。
そうしないとこうなります。
レンズの周りに白い部分ができてしまうのです。レンズの湾曲とフレームの湾曲が合っていないと耳側だけ白い部分ができたりしてしまいます。
削り上がるとこんな感じ、山を境に表は黒くウラは白っぽいですね!ピッタリ!
あとは「レンズのサイズ」
フレームに合わせたときに微妙に大きくて突っ張ってしまうとレンズが歪み、偏光膜も歪んで性能がガクンと落ちてしまいます。
かといって小さすぎたら何かの拍子でポコンと外れてしまいます。
狙いは外れはしないけど、チョイと力を入れてひねると動く位。
だから微妙な大きさとフレームの微妙な形状の違いにあわせて手作業で削り合わせ最期、魔法の道具を使って仕上げます。
こんな感じで歪みのほぼ無い状態に仕上がりました!(歪があるとレンズの中に色の付いた模様が見えるのです。)
濃い色なので表面は反射するように、裏面は反射防止コート付きの「RM」コートで作ったので、初めからサングラスだったかのように、しかも度付きとは一目ではわからない仕上がりになったんじゃないかな?
なんてニヤニヤしているハセガワでした!
うん、かっこいい・・・
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