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外斜位とプリズム【お客様Photo】

こんにちは! プラオプ ハセガワです。

先日お渡ししたY様は、大きめな外斜位(目を閉じると外側に開く個性、開けていると前をむいています)をお持ちです。

大半の方は外斜位で、特に問題のない型が多数を占めます。

しかし、場合によっては外斜位を無意識に補う為の寄り目に負担がかかり、眼精疲労や頭痛、肩こりの原因になることも。

さらには、物を両目の中心で捕らえきれず、両眼視機能による奥行き感や立体感が曖昧になってしまっている事があります。

Y様の場合、両眼視機能に影響が出ていて、たまに物がダブってしまう感じを片目に意識を集中したりしておられたようです。

実際かなり寄り目に負担がかかっていて、ギリギリ両目で物を捕らえているレベルだったので結構負担が掛かっているようでした。

今回はまず、「自然にみている状態で自分では補いきれていない部分の外斜位」をプリズムを組み込む事で、そして近くを見たときに必要になる更に大きな寄り目をトレーニングをやっていただく事で改善する作戦を提案させていただきました。

僕と一緒で目の第二のお年頃といわれる年代、もう少ししたら近くのピント合わせがしんどくなって来る年代です。

実は遠近両用を快適に使えるかどうか?は寄り目の性能がとても重要になります。

なぜなら、レンズの近くを見る部分は片目だけでは比較的狭く、両目で見る事でそれを補っているからです。

なので、今のうちに寄り目を正常なところ、鼻先8cm以内にまで出来るようにしておくことは今だけではなく将来にわたって重要なのです。

そしてお選びいただいたフレームは福井鯖江の作り手の情熱が込められたREALの新作 温故知新 拾七。

これ、レンズを加工するときに感じたのですが、樹脂部分の材質もとんでもなく優れています。レンズを入れるときに温めるのですが、温めると程よく大きくなりレンズを収めてから放置すると元の形状にスーッと戻る・・・

多くの樹脂製フレーム(アセテートという材質のもの)は温めるとただ柔らかくなるだけなのですが、日本製の材質でさらにシッカリと寝かせてあるのかとても安定した質感を感じます。それによってレンズに全くストレスが掛からずに仕上げることができました!

Y様の優しい印象のなかにスッとした雰囲気をプラスしてとても良くにあっていますよね!

両眼視機能の変化によって起こる距離感や空間の違和感は、整っていなかった今までの感覚と大きく異なり、最初は大きな違和感を伴います。場合によっては疲れを感じる事もあります。

しかし、その感覚が正しいものであれば慣れるにしたがい消えて行き、今まで感じられなかった快適さが残ります。

お渡しした最初の段階は違和感に戸惑っておられましたが、「シッカリ見える」「近くが見やすい」「楽な感じがする」というメリットを感じておられたようです。

これで上手く両眼視機能が整い十分なれたら次の段階のレンズに入れ替える作戦です。

Y様、ありがとうございました!

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