ネジのお話③
こんばんは! プラオプ ハセガワです。
今日はテレビで「ターミネーター2」の放送があるようですが、実は先日「ターミネーター」の新作映画を見てきました。
内容や感想は置いといて、ターミネーターもネジ使ってるんだろうな・・・とTVの予告を見ていて思ってしまいました。
そんなネジのお話。1回目で終わるつもりだったのですが3回目になってしまいました。
今日は眼鏡のネジを締めるコツみたいなお話です。
どんなドライバーを使うの?
2.0mmの精密ドライバーをよく使います。なるべく良いものを。
良いドライバーは、先の部分の精度と硬さが違います。
精度が高いとネジにシッカリと掛かり、ネジの締め加減が手によく伝わってきますし、ネジの頭を痛めません。
合っていないドライバーを使うとネジの頭を舐めて(ズルっと滑って引っ掛かりがなくなってしまう)しまいやすいのです。
ネジの頭に(ネジも良いものでなければなりませんが)シッカリと食いつく感じ。それが感じられなくなったらドライバーの寿命だと思っています。
ネジの方にも当然精度が求められるのですが「国産のフレームはネジそのものとネジ穴がいい」と眼鏡を作っていていつも思います。
正直申し上げますと、安すぎるくらい安い眼鏡はネジをいじるのが怖いんです。なんでかっていうとネジが悪くて引っかかり感が少なく、ネジ穴もお粗末で普通の締め加減でもネジ穴が壊れネジが効かなくなる・・・なんてトラブルが実際に多いからなんです。
その辺はドライバーから手に伝わってくる「そろそろヤバいよーヤバいよー」という感覚でわかります。
物づくりをしている方には伝わるんじゃないかな。
良い仕事には良い道具。
これで結構仕事の質って変わります。
ドライバーの使い方
ネジは回して締めるのですが、ドライバーの使い方で大事なのは「押す事」
10の力があったとしたら、「押す力:8 回す力:2」位なイメージで、押す方が沢山です。
もちろん、クルクル回している途中はそんな事もありませんが、最後にギュッと締める時はこれが大事。
押す力が足りないとネジの頭を舐めてしまうからです。
電動ドライバーってありますね。僕もよく使いますが「ズガガガガガガガ・・・」と振動で強力にネジ締めをしてくれる「インパクトドライバー」
あれで「ウンガーーーー!」という音と共にネジが締まらず頭が滑って潰れてしまう事があるとしたら、それは「先が合っていない」のと「押す力が足りない」のです。
そして、それを繰り返すとドライバーの先の部分が丸くなってきてより一層滑りやすくなります。(先は交換しましょう)
なので体重を掛ける位の勢いで電動ドライバーを真っ直ぐ押す。この辺がコツだと思います。
・・・
眼鏡のネジも一緒です。
そりゃあ全体重を掛ける必要はありませんが、「押す」方に意識的に力を入れるのが大事です。
力はシッカリかかるように、写真のように台の上に置いて上からシッカリ押しましょう。
舐めてしまったネジは使わない。交換しましょう。
そして、ドライバーから伝わってくる声に耳をかたむけ、締めすぎないように。
小さくて薄い部分に力を加えるので、ムキムキマンだと「グググググッ・・・ズルン!」とねじ山が壊れてネジ空回りを始めてしまいます。
なのでやるとしたら、ほんのチョットだけ締める感じ。
パタパタ具合を見ながら調整です。
シッカリ締めてもガタガタ動くようなら、もうそれはネジの問題ではありませんので専門家にお任せください。
そんなわけで、ネジが緩まないように作ってはいるのですが、緩んでしまったり、経年変化ですり減ってパタパタしてりしまったときには、お店にお持ち頂きたい(他に狂っているところがないかも確認します)と思いますが、遠方だったりなかなかお店に足を運べない時、ご自分でメンテナンスをする時はこんなところを注意してみてください。
あ!マイナスネジは自分でやらない方がいいかもしれません。滑ったドライバーでレンズを傷つけたりしたら大変ですから・・・
そんなわけでネジのお話でした!
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