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遠くが見えにくいから遠近両用にする。

こんばんは!プラオプ ハセガワです。

さて「遠近両用」を使おうと思う切っ掛けって何でしょう?

普通に考えたら「近くが見えにくいから」ですよね?

でも「近くは問題なく見えるんだけど、遠くが見えにくいんだよね・・・」という場合、僕は検査する前にはもう「遠近じゃないと難しいかもしれないな・・・」と考える事があります。

遠くが見えるように遠近両用にする?!

今日はこの一見矛盾しているようなお話を解説しましょう。

なぜ遠くが見えにくいのか?

今日のお話は「近視」さんのお話です。

「近視」さんは基本的に遠くが見えにくいから眼鏡を掛けるわけですが、それでもまだ遠くが見えないというのは、どういう事が起きているでしょう?

まず、なにも掛けていないと「近くは見える」けど「遠くが見えない」状態です。

上の例では目の前10cm位から30cm位が見えるようなイメージ。

ここに眼鏡をかけると・・・

上の例では20cm位〜3m位が見えるように変わりました。

でも「うーん、運転する時に見えにくいなぁ・・・」

じゃあもっと遠くが見えるようにした眼鏡を作りましょうか。

はい!遠くの山もハッキリ見えるようになりました!

でもよーく見てみると、見える範囲が全体的に遠くに移動しているので、近くがボヤけています。

なんでこんな事が起こるのでしょう?

「老視」の影響を考える

老視とは目のピント合わせが不足する事で、近くが見えにくくなる事です。

老視とは

これは目の中にある水晶体のみんなに平等に起こる生理的な変化が原因なのですが、先ほどの「近視」さんの場合、メガネの度が弱いと眼鏡を掛けてもある程度近くが見えてしまうので、そう言った変化に気が付きにくいわけです。

しかし「遠くが見えにくいなぁ」と今よりも遠くが見えるような眼鏡に変えたとたん、近くにピントが合わせられなくなって「あれ??近くが見えないぞ??」となってしまうんです。

お望みは何でしょう??

そう、「今までの見え方は維持したまま遠くが見えるように」です。

だから、見えるエリアが全体に遠くに移動した分、それを補う事を予め考えなければお望みは叶えられないのです。

そこで、近視の度数を高めた分、近くが見えにくくなる事を考慮して「遠近両用」という選択肢が出てくるというわけです。

遠くが見えるように遠近両用を

遠近両用の構造はこのようになっています。

近くを見る時は基本的に下を向くわけですが、その視線の動きを利用して「真っ直ぐ見たら遠くが見えて、下を向いたら近くが見える」ようにしてあります。

これを掛けると・・・

近くが今まで通り見えて、遠くも見えるようになる・・・というわけです。

もちろん慣れが必要ですし万能ではありますが、近視さんは割と眼鏡そのものに慣れているので、巷で言われるほどの違和感を感じない場合が多いようです。

さて「遠くが見えにくいから度数を上げたい」と思った時、近くが見えにくくなる・・・

望みは今まで見えている部分はそのままで、遠くが見えるようになりたいはず。

その望みを叶える為には「遠くを見えるようにした遠近両用」が必要になるのです。

お困りごとを解決しようとしたらどんな変化が起きるのか?それを知る為には色々な事を調べ、それを元に考察し、お客様が本当に望んでいる事を実現するには何が必要なのかを一緒に考えなければいけないのです。

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