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【事例紹介】運転の苦手さと斜位

こんばんは! プラオプ  ハセガワです。

本日の事例紹介は新潟市にお住まいのO様です。

新潟県内を飛び回るお仕事をされていて運転が多いのに、運転が怖い、嫌だ・・・と感じていたそうです。

その原因は色々ありますが、お調べしてみるとO様には少し大きめの外斜位がありました。

「外斜位」

これは目が開いている時はちゃんと左右の視線が揃っているのですが、目を閉じて何も見なくていい時は目が左右の目が外側に開いてしまう目の個性です。

特に異常な事ではなくて、大体の方が「外斜位」です。

ただO様はそれが大きめで、しかも自力でまとめる事が苦手のようでした。

人は2つの目をあたかも1つであるかのように見ています。普段目が2つあることを意識して見ている方は少ないと思います。

しかし、2つの目は約6cm離れているので本当は別々の見え方をしているはずです。それを脳が計算して「1つ」に見せているその時に人は「距離感」や「立体感」というものを感覚といて感じるわけです。

視線合わせに無理があると、ギリギリで「1つ」に見ている・・・なんて事が。

すると目を動かして違う距離のものや、違う方角の物を見た時に視線がバラけてしまい、新しい目標に視線を合わせ直す事が瞬時にできなくて「ピントが合うのに時間がかかる」ような感じがする事があります。

また、本当は両方の目のど真ん中の一番よく見える美味しいところを使ってみるのが一番「精度良く」みる事ができるのですが、視線合わせがキツイ「と何となく一つに見えるなー・・・」程度で視線合わせをやめてしまい「立体感」や「距離感」が曖昧になってしまう・・・何て言う事が起きる事もあります。

どうでしょう?

これは運転が怖いのも良く分かります。

ではどうするか?

基本的に大きな外斜位はO様にとっての個性ですし、普段は眼鏡で生活をされておられるので視線合わせのキツい部分だけを眼鏡に助けさせる。つまり、眼鏡で視線を曲げてしまう事で軽減できそうです。

眼鏡には少しプリズム度数という視線を動かす度数を加えました。

でも、それだけでは問題解決にはなりません。

視線合わせは距離によって異なります。近くを見る時は寄り目をしなければなりませんし、それを遠くに切り替えるためには寄った視線を外に広げなければなりません。

おそらく今まで「正確な視線合わせ」が難しかったので、その視線のコントロールが難しく、寄り目や離し目にも余裕があまり無い事もお困りに繋がっているようでした。

なのでメガネの度数を整える事+寄り目、離し目のストレッチをお勧めしました。

それが6月のお話。

そして3ヶ月くらい経った頃、お店にいらっしゃったので様子を伺うと・・・

「運転が全然苦にならなくなった!」「最初は違和感があったが今は何ともなくなって楽になった」

との事。

プリズム眼鏡は違和感があります。それはプリズム眼鏡の「見え方」というよりも、本来は感じるべき「距離感」や「立体感」が感じにくい状態が「当たり前」だったのが感じやすくなる。つまり正確な距離感や立体感を感じる事ができるお膳立てをする事で目が本来の力をいきなり発揮するから「世界が突然3Dになる」事によるものの方が強いと思います。

でもそれは「本来の自分が持っている力」

うまく合ってさえいれば生活の質が改善されるお手伝いをするのです。

フレームはベルギーのブランド「komorebi」の「Arran」です。

丸メガネなんだけど、komorebiが作ると見た事もない丸メガネに!

どうです?かっこいいですよね!!

実はお度数もお強めの近視なのですが、なんだか全然違和感がない仕上がり!

O様記事化とお写真ありがとうございました!!

またメンテナンスお待ちしております!

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