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「視力」ってなーに?②

こんばんは! プラオプ  ハセガワです。

「視力」

前回は「視力といっても色々な種類があるよ!」というお話と「完全矯正での視力」というお話でした。

「視力」ってなーに?①

メガネやコンタクトで完全にピントが(遠くに)ばしいいいいいいッ!!!とあっていたらその人が持つ最高の視力が出るわけですが、それが「完全矯正での視力」

それが仮に「1.5」だったら、どんなにメガネの度を強めても「完全矯正での視力」以上にはならないので、「3.0」とか「4.0」なんてのは不可能なのです。

そして見えにくくなったなぁ・・・となった場合、単純に「度数が変わった」からなのか?体に起こった変化(眼病など)が原因で「完全矯正での視力」そのものが落ちてしまったのか?によって意味が全く異なるよ!!と言う事です。

今日は「見えすぎるメガネ」とはどういう意味なのか?そんなお話です。

その前に・・・

「遠見視力」と「近見視力」

健康診断などでの視力検査は「遠く」を見て測っています。つまりこれは遠くがどれくらいはっきりと見えているか?です。

これが低かったとしても、それが単に遠くにピントが合っていなだけなのか、眼病などでピントが合っているのに見えないのか?判断がつきません。

なぜか?

眼病がない「近視」の方を例に考えてみましょう。
この人の「完全矯正での視力」が1.5だったとします。

これを読んでくださっている「近視」の方はよくわかると思いますが、「遠く」はピントがあわなくても、近い距離の物は凄くハッキリみえます。

つまり「ピントが合う距離」であれば「完全矯正での視力」で見ているのです(乱視がない場合:この辺は今度ね)

だってピントがバシィィィィィイイ!!と合っているんですもん。

と言うことは近くの距離に合わせて作った近距離用の小さな視力表で検査をしたら「1.5」が判断できるんです。

近用視力表

でも遠くを見たらピントが合っていないからにボヤけて見える。近視の強さによっては「0.1」以下なんてこともよくあることです。

この、ハッキリ見る事ができる範囲を「明視域」といいます。

どんな距離を見てもハッキリ見えないとしたら遠視や強い乱視を除けば、体に起きている変化が原因かもしれません。

「見えすぎるメガネ」って何が言いたいのか?

「見えすぎる」と言われると「視力が高すぎる」という意味に感じます。いままでのお話を踏まえると、この「視力」って「遠見視力」のことでしょうね。

では一体視力がいくつならば丁度良いのでしょう?

「1.5」は見えすぎ??じゃあ「1.0」ならいいの?いやいや「0.8」くらい?

じゃあ「0.8」にしましょうか。

「完全矯正での視力」が「1.5」の場合は遠くをわざと見えにくくして「0.8」にしなければいけません。

じゃあ「完全矯正での視力」が「0.8」の人はどうでしょうか?目一杯遠くが見えるようにしてやっと「0.8」です。

そう考えると同じ「0.8」でも全然意味が違うように感じます。

そもそも折角よく見えるのになんで「見えなくする」必要があるんでしょうか?

それは「目の機能」を知ることで分かるかもしれません。

「もっと!!もっとオラに(遠方)視力を!!!」とメガネを強くしたとしても「完全矯正での視力」以上にはならないのは今まで書いてきた通り。

本来の「近視」を完全に打ち消すメガネ(完全矯正)よりも強めたメガネは、目の中にある「ピント合わせ」の力を働かせてなければハッキリ見えません。しかも見えたところで「完全矯正での視力」よりも見えるようにはなりません。

この余計に強すぎる部分を「過矯正」といいますが、この近視の過矯正は何もいい事がありません。単に目に負担をかけているだけです。

ここで出てきた「ピント合わせ力」とは近い距離にピントを合わせる為に備わっている力です。

近視の「過矯正」のメガネは過矯正の分だけ「ピント合わせ力」が奪われてしまっていて、近くをみる時に使えるパワーの残りが少なくなってしまいます。

つまり「近くがシンドイ」

なので「視力がいくつならいい」とかいう話ではなく「ピント合わせ力」に余裕があるか?という事をいわんとしているんでしょう。

「見えすぎるメガネ」というお話はこの「ピント合わせ力」と関係がありそうです。

ただ「完全矯正での見え方」が「強すぎる」とは言えないかもしれません。言い方を変えれば「ちょうど良すぎるくらいに丁度いい」

生活の中で遠くをシッカリとみる必要があるならば、「完全矯正」は逆に必要とも言えるわけです。

よく考えてみれば近視も遠視も乱視も無いという完璧な目は「完全矯正」と同じです。そんな目を持つすべての人の目が疲れていると考えるのも不自然です。それを「よくない」というのもなんだか違う気がします。

でも、とかく近くばかり見るような現代社会、特に今の世の中の状況はそれに拍車をかけています。

それで目に負担を感じている人が多いのもまた事実。その負担を軽減する方法でメガネを作ると「(遠くの)視力」が「完全矯正での視力」よりも低くなるメガネになる事があるのです。

その辺は次回だね。

つづく!!

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