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「視力」ってなーに?④【弱視と視力】

こんばんは!プラオプ ハセガワです。

さて「視力ってなーに」4回目

先回はこちら↓↓↓

「視力」ってなーに?③

「弱視」というと思いつくのはお子様の目。

今日は「お子様の弱視」と視力のお話です。

「弱視」とは

どんなに眼鏡やコンタクトで合わせても「視力」が出ない状態というかんじ。

この場合の「視力」とは何視力のことでしょうか?

それは「完全矯正での視力」のことを指します。

「完全矯正での視力」があまり高くないからそれ以上には上がらないわけです。

子供の綺麗な目で病気もないのに何ででしょう?

例えば、生まれたばかりの赤ちゃんは言葉がしゃべれませんが、日本語の授業をしたわけではないのにいつの間にかおしゃべりが上手にできるようになります。
アメリカの赤ちゃんはいつの間にか英語を喋るし、ドイツの赤ちゃんはいつの間にかドイツ語を喋るし、いつのまにかハイハイができて歩くようになり、いつのまにかドタバタ走り回ってします。

人は経験したことを通して能力が形作られて成長してゆくわけです。

これは「視覚」も同じで、目に外界の光が綺麗に焦点を結んでもそれはまだ見えているわけではありません。その刺激を脳が映像として処理をすることで「見える」と知覚するのです。

つまり目からくる刺激を受け続けることで「視覚」は成長してゆくのです。

生まれたばかりは「0.1」以下の視力(完全矯正での)は3歳位で「1.0」まで成長してゆくそうです。

では何らかの原因で「刺激」を受ける事ができないとしたらどうでしょうか?

きっと「視覚」の成長を妨げてしまうでしょう。

では妨げる要因は何かといえば「遠視」であり「乱視」であったりするのです。

遠視と弱視

「遠視」とは遠くを見ているときにピントが後ろにずれている状態になっています。

でも目の中にあるピント合わせ機能がそれを補います。

でも、その機能にも限界があってそれを超えてしまうと自力ではピントが合わせられません。

しかも距離が近ければ近いほど、ピントが合わなくなります。

つまり、世界のどこにもピントが合わない=常にぼやけている映像しか目に映らないというわけです。

すると脳に届く情報は常にぼやけていて、それ以上の鮮明さを経験する事ができなければ潜在力としての視力、つまり今までの記事で書いてきた「完全矯正での視力」は高まっていかないのです。

「視覚」とはそれだけの事を指すわけではなく、目から受けた情報を正確に知覚して判断し、的確な体の出力ができるまでを言うのですが、「鮮明に物を見ている」というのは「視覚」の土台です。

脳の「視覚」機能の基礎である「潜在能力としての視力」の成長は10歳前後で確定すると言われています。

つまりこの期間を逃すと「潜在能力としての視力」つまり「完全矯正での視力」は決まってしまって、どんなに目にピントがシッカリ合うような眼鏡やコンタクトや手術を行っても高い「矯正視力」は得られないのです。

これは「明視域」内でもハッキリ見る事ができない状態です。

この状態が子供の「弱視」です。

ですから早期に発見し、適切な眼鏡を掛けて目に外界の景色をシッカリ映し脳に刺激を与える事で「潜在能力としての視力」は上がってゆく、つまり「完全矯正での視力」が上がってゆくのです。

お子さんの目の成長の目安として測られる視力は「裸眼遠見視力」ではありません。「裸眼遠見視力」は裸眼での状態を示しているだけだからです。ここで重要なのは「目にあった眼鏡をかけたらどれくらい見えているか?」つまり「完全矯正での視力」こそがいわゆる「視力の成長」といえるわけです。

子供の眼鏡は希望のメガネ

早く見つけてちゃんとケアをすれば「視覚」は健康に成長してゆきます。

職業によっては高い「遠方矯正視力」が求められるもの、細かい物をシッカリ見るための「近方矯正視力」が能力を左右する事があります。

だから眼鏡などの道具を使うにしても、ちゃんとそれで見えていれば見つけた夢を目指す事ができるわけです。

「弱視」見つかったとお父さんお母さんは悲観してしまうかもしれません。

でもそれは違って、早く見つかって良かった!その子の将来の可能性を広げられた!って僕はお父さんお母さんすごい!!っていつも思うんです。

小さなお子様にとって眼鏡を顔に乗せるって事はそりゃ最初は「イヤイヤ」になっちゃうでしょう。

でもプラオプに来てくれるキッズたちは1ヶ月後にはちゃんと眼鏡をかけて、しかも自分で「メガネどこ?」っていうようになった・・・ってなってます。

そう言う話がきけると眼鏡士やってて本当によかった・・・って心の底から思います。

子供の眼鏡は全然かわいそうではありません。お目々がよくなる魔法のメガネ。

プラオプはそんなお子さんをカッコよく。可愛くプロデュースいたします。

僕の願いは子供の眼鏡の意味をみんなが理解してくれて、街ですれ違うみんなが「あ!かっこいいね〜」とか「わーかわいいねー」ってメガネ姿を褒めてくれる。そんな世の中です。

「視力」ってなーに?

「目」にまつわるいろいろな話を目にしたり耳にしたときに、「何視力」の事を言っているのか?踏まえていただき正しく役立てていただきたいと思い書いてみました。

おしまい!!

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