正しくフィッティングされたメガネは左右非対称
顔は左右非対称です。
右半分だけを使って作った顔の写真と、左半分だけを使って作った顔の写真はまるで別人のように感じるものです。
眉毛の高さが違ったり、目の高さが違ったり、耳の高さや前後の位置が違ったり、鼻が曲がっていたり・・・
それでもメガネが違和感なくまっすぐ掛かっているように見えるには、メガネも当然左右非対称でなければなりません。
だからキチンと調節し終わったメガネを上からみたら、腕の開き具合が左右で異なったり、腕がテーブルに置いた時にカタカタしたりするのは、ある意味当たり前なのです。
では、なにをもってメガネが曲がっていると判断するのか・・・
それは、メガネを掛けて鏡をみたら曲がっているなら曲がっています。
つまり、掛けた状態で判断しなければいけません。
レンズが目に対して正しい位置になるように保持するのがメガネフレームの役割ですが、美観を損なわず違和感ないバランスに調整したメガネに対して目の位置が左右で違う場合がよくあります。
そんな状態でレンズの中心が「フレームに対して左右対称」である事が正しいでしょうか?
レンズの中心はあくまで瞳の中心に対して合わせなければなりません。
(全くの中心ではなく、メガネの角度などに応じて最適な位置に変化させます。)
だとすれば、左右の目の高さに違いがあれば、メガネがかかった状態で瞳の中心がくる位置に対してメガネを作らなければ正確なメガネであるとは言えないのです。
上から眺めて腕が左右対称。
テーブルの上に置いたらカタカタしない。
たたんだ時の耳掛けの折位置や角度が左右対称。
レンズの中心がピッタリ左右対称
・・・・
メガネとしてはとても高精度に聞こえるかもしれません。
しかし、それは人の顔がロボのようにピッタリ寸分の狂いもなく左右対象であればの話です。
そんな人はまずいません。
正しく美しいメガネは、あくまで顔に掛けた状態で評価されなければ何の意味もないのです。
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