レイアウトとは③ー「頂点間距離」とはー
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
プラオプ は明日の18日の月曜日〜20日の水曜日までお休みをいただきます。
ワクチン接種2回目が控えておりまして、21日の木曜日は通常営業予定ではございますが体調次第ではお休みするかもしれません。なので予約は取れないようになっておりますが、前日には営業をアナウンスいたします。
さて、レンズの中心をフレームのどこに設定するか?を考える「レイアウト」作業についての連載3回目
前回は「傾斜角度」というものを解説いたしました。
今日は「頂点間距離」についてです。
頂点間距離とは
「頂点間距離(VD:Vertex Distance)」とは簡単に言えばレンズの裏面と目の先端までの距離のことです。
これが変わると目に対する度数の強さが変わります。
昨日のブログで使った「-10.00」のレンズを測定台から離して測ってみます。
すると今は「-8.75」と表示されています。
この変化はこんな計算式で求められます。
これはとても便利な式なので、いろんな場面でよく使います。
目の度数を測定した時の目とレンズの間の距離が、眼鏡と一緒であれば目に対しては狙い通りになる事になりますが、これが大きくずれるとレンズメーターで表示される度数は同じでも、目に対する作用は変わってしまうということです。
ではこれが今回のテーマ「レイアウト」にどう影響するのでしょうか?
例えば遠くの視線にピッタリ合わせた眼鏡があったとします。
レンズの距離が変われば度数が変わるとしても、レンズの中心に視線が貫く事には変わりありません。
ところがこれで近くを見たときには大きな違いが生まれます。
レンズが目から離れるほど、中心から離れたところに視線が通ることになるのです。
レンズを斜めに見ればこれまた度数が変わるのは昨日のブログに書いた通り。
つまり、レンズは目から遠いほど見え方の誤差が大きくなる・・・とも言えますが、かといって近過ぎれば今度は睫毛や頬に眼鏡が当たってしまいます。
ではどれくらいに設定すればいいのかといえば基準があって「12mm」に設定するのが一般的です。
そしてレンズは目から12mm離れたところにあることを想定して設計されています。(様々な事を考慮し、わざと変えることはよくあります)
レンズの角度や距離によって、視線がレンズを通る状況が変わる事が分かりました。
狙い通りの効果を発揮するためには、狙い通りの位置に狙い通りの角度で置かれなければならないだろう事がなんとなく想像できたのではないでしょうか?
次回は、「レイアウト」をする事によって何を求めるのか?についてです。
この記事へのコメントはありません。