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なんでフィッティングを先にしなければいけないのか?

こんばんは!プラオプ ハセガワです。

メガネの調整の仕方、度数の測定法などなど、いろいろな考えや方法があったりしますが、結局、視覚が整ってお困りごとが解決できればそれでいいわけです。

ですが一個、絶対に譲れないものがあります。

それはレンズを入れる前のフィッティングです。

フレームが決まってレンズが決まる。で、レンズがフレームに組み込まれて出来上がり。フィッティングは受け取りの時に合わせる。

これが違うんです。

正しくは、フレームが決まってレンズが決まる。で、そのあとに「メガネのフィッティング」がくるのです。

最後にメガネの受け取りの時に行うのは「微調整」です。

つまり、かけ具合調整=フィッティングはレンズが入る前に行わなければななりません。

理由は「レンズの光学的な中心を瞳の位置に合わせなければならない」から。(メガネには基本下向きの傾きが必要なので、それに応じて光学中心の位置は変わります)

とは言いましても、一番最後に正確な位置にメガネをフィッティングすることは可能です。

じゃあ、後でやっても別にいいじゃんね?

ではその理由を解説しましょう。

顔は基本的に左右非対称である。

たとえばこのお姉さん。綺麗なふたえですが左右で目の感じが違います。

イラストだから?いやいや、ご自分のお顔を鏡でご覧になってみてください。左右って案外非対称でしょう?

で、非対称であったとしても案外自然なもんです。

お姉さんにメガネを掛けてもらいましょう。

一見綺麗にかかっているように見えます。

ところが、このお姉さん。目の高さが違うんです。

??そんなふうに見えない?

ほらね。

まぶたの加減で目の高さの違いが分かりづらくなっているのでした。

もしメガネのレンズの中心が左右対象だとしたら、正確なメガネとは言えないでしょう。

じゃあ、目に対してフィッティングをして正確にしましょう。

メガネが傾いてしまいました。

正確であったとしても傾いて掛かっているのが正しいでしょうか?

じゃあどうするか?

レンズの中心の位置を左右非対称に作ればいいわけです。

そうすれば、外見も美しく、メガネも正確に作れるというわけ。

フィッティングを先に行う理由

それは、外見的に美しく、かつ光学的に正しいメガネを作るためなのです。

これはレンズを入れる前に顔に対して美しく掛かるようにして、その上で瞳の中心がどこにあるのか?を調べなければなりません。

すでにレンズが入ってしまったメガネではその両立はできません。

人は左右非対称であることの方が自然です。

メガネはそこに線を引く定規のようなもの。

だからメガネがない時には非対称であっても違和感を感じないのですが、メガネを掛けると非対称性が目立ってしまうのです。

なのでレンズが入る前に最も自然に見える状態にフィッティングすると、メガネの枠の中での目の位置は左右非対称になる・・・なんてことは普通に考えて当たり前だったりするんです。

だから、絶対にフィッティングを後回しにするのはダメなんです。

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