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常識ってなんだろう?

こんばんは!プラオプ  ハセガワです。

「常識」ってなんだろう?

“一般に学問的知識とは異なり,普通人が社会生活を営むためにもち,またもつべき意見,行動様式の総体をいう。”
(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より)

という事らしい。

専門家にしてみたら「あたりまえ」すぎる事は「学問的知識」の中での話なので「常識ではない」ということです。

蓄えた知識や経験は人それぞれ「人生」の分だけ違うわけなので、自分で思っている「当たり前」は他の人にしてみたら「当たり前ではない」

「常識」とはつまり、そういう人生の違いに関係なく、おおよそみんなが知っている事と言い換える事ができるかもしれません。

だから相手が知らない事があったとしても「そんなの常識でしょう?」なんて言えない。

僕ら眼鏡に関わる人間にしたら「当たり前」の事って、お客さんからしたら「当たり前でなない」かもしれない・・・。

そんな「常識」と錯覚している事に気がつくにはどうしたらいいか?

僕は生まれた時から眼鏡技術者であったわけではありません。人生のどこかでこの仕事のスタートがあったわけです。

最初は何にも知りません。じゃあどうやって知識や技術を身につけたのかといえば「知らない事」「できない事」に直面して、それを潰していったからです。

つまり、この仕事につかなければ知らなかった状態こそが「常識」に近い・・・としたら、僕がそのときに感じた「疑問」というのは世間一般が感じる「疑問」と同じなのかもしれません。

だから自分の身に置き換えて、一番最初にどんな疑問を感じただろうか?を思い出す事が「錯覚の常識」に気がつける事になるだろう・・・と思ったんです。

そもそも視力の良く(今や遠視と乱視となかなかな老眼)眼鏡をかけるという経験も苦労も知らない若造の頃の僕はどんな疑問、質問を周囲に投げかけていただろうか?どんな事に驚いていただろうか?

  • 老眼は全員がなる(なる人とならない人がいると思っていた)
  • 老眼鏡は遠くが見えない(遠くが見えるままで近くが見えるようになると思っていた)
  • 近視は近くが見える(眼鏡を掛けないとどんな距離も見えないと思っていた)
  • 遠視なんてものが存在する(視力が良ければ眼鏡が要らないと思っていた)
  • レンズは店でカットしてフレームに取り付ける(度が付いた眼鏡を取り寄せると思っていた)
  • 眼鏡の掛け具合を調整する(フィッティングなんていう技術をしらなかった)
  • 透明なレンズが紫外線をほぼ完全にカットする(そもそも紫外線が何か?)
  • 眼鏡の手入れは水洗い
  • 眼鏡の処方箋というものがある(眼鏡を掛けた事がないから見た事がなかった)
  • 視力には限界がある(視力は眼鏡で際限なく上がるもんだと思っていた)
  • 取りあえず眼鏡をかければ何でも見えるようになる、わけではない。

などなどなど・・・

眼鏡の専門家でなくても知っていそうな事でさえ知らない。自分が使ったことがなければ尚のことでしたね。

自分の「錯覚の常識」を元に事を進めると、思わぬところで食い違いがおきてしまいかねません。

要するに「慣れって怖い」という事です。

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