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遠近両用度付きサングラス【事例紹介】

こんばんは! プラオプ ハセガワです!

さて、度付きサングラス、遠近でも出来ます。

今日は以前メガネをお作り頂いたF様から、お持ちのサングラスのレンズ交換をご依頼いただきました。

お持込のサングラスには既に遠近両用のレンズが入っているのですが、メガネフレームとは違うサングラスの特徴に合っていないようです。

サングラスは光から目を守る事が主な役割ですから、レンズが大きく顔に沿って湾曲しているデザインが多く用いられます。

なので、上から見るとレンズが斜めにセットされるので、度付きレンズを組み込むにはあまり条件が良くないわけです。

ましてや遠近両用レンズはさらに複雑なので、より一層難しくなる。

つまり、普通のメガネにセットされることが前提のレンズを単に濃い色を付けて組み込むだけでは、とても具合が悪い見え方になってしまい、使いにくくなってしまうのです。

さらに湾曲の少ない普通のレンズを無理にはめ込めば、フレームは広がってしまい、元のデザインからかけ離れてしまうだけではなく、幅が広がってシッカリと顔に掛からなくなってしまいます。

そこで、フレームの湾曲にあわせてレンズの面を湾曲させ、かつ、斜めにセットされることを想定した「遠近両用レンズ」があるので、それを使います。

そこで、ニコンのロハスセブンというレンズを使いました。

これは表面の湾曲を細かくセレクトでき、斜め補正も入り、偏光や調光も選べるという「うそーん!」というくらい何でもできるわりにリーズナブルというレンズです。

しかも見え方もいいときてます。

F様はスキーに合わせて「偏向レンズ」をチョイス。

さらに表面の仕上げも選べるんです。

じつはコレとても大事で、普通のメガネレンズってとっても贅沢で表面に反射がなるべく起きないような「反射防止コート」が付いているのが一般的です。

でも、サングラスって普通表面がキラッと光っているのが普通なので、ソレがなくなると「なんか変」なんです。

そこで「RMコート」の出番、これは表面はキラッと光るサングラスの質感、裏面のみに反射防止をすることで、外観と見え方を両立することが出来るんです!

レンズはこれでいいとして、フレームを見ると・・・

うーん目に近すぎる・・・睫毛が、いや瞼が当たる・・・

で、フレームも改造します。

鼻当てをアームタイプにして鼻パットをつけました!でも、単順に付け替えるわけには行かないのです。どんなレンズも「瞳とレンズの中心の位置関係」を正確に合わせる必要があります。

特に今回は遠近両用でスキーをする。となると、何処にレンズの位置を持ってくるか?はいつにも増して超重要になります。

そこで、鼻パットの装着位置とレンズの中心位置決めのために写真をとり、パソコンを使って実際の寸法をだし、鼻の形状に合わせて角度を修正したりして作製しました。

こうして出来上がったのがコチラ!

本来持っていたシルエットを取り戻して、え?度付きなの?!という仕上がりと・・・(表面に反射がありますね)

鼻パットの装着でシッカリと正しい位置に快適に掛かるようになりました!
(こっち側は反射がないでしょ!)

お渡し時にはレンズの違いからくる違和感を心配して僕が説明する違いに「?」というくらいに違和感が無かった様子。

前とは違う!と喜んでいただけました!

これ、遠近両用なんですよ!!

そんなわけで、難しそうな条件ほど燃えるプラオプなのでした!

F様!ありがとうございました!!

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