予約枠、2時間っていったい何をするの?①
こんばんは!プラオプハセガワです。
さて、いまやメガネは30分もあれば測定が終わって、ちょっと買い物を済ませている間に出来上がっている・・・。
これって結構凄いことなのにそれがいつの間にか浸透し、当たり前の感覚になっている・・・。
だから眼鏡を一つ作るのに最初に2時間かかって、出来上がりに一週間掛かるとなると「えーーーー」って思うのは仕方ないのかもしれません。
じゃあ2時間で何をやっているのか?
ずーーーっとレンズを覗いているわけではありません。
1.問診
問診票をご記入いただいて、その内容を掘り下るために、お客様の生活環境や困りごとがどんな場面でおきるのか?などをお伺いして何を解決しなければいけないのか?何処に問題がありそうなのか?を考察します。
この辺でだいたい15分くらい
2.「コンピューター検眼機」で検査
ちょい皮肉が入っていますが^^;
赤外線を使って目の度数を測る仕組みです。でも単に測るだけでなくて数回測定していってどう変化してゆくか?を僕は大切にしています。測定を繰り返すごとに徐々に度数が変わってゆく・・・となると度数も不安定な可能性が高く、データの信憑性や、度数測定に慎重さが求められる事を表す場合が多くあります。
プラオプの機械は通常のものと違い目の表面の角膜のみの度数も測定する「オートレフケラトメーター」といいます。コレによって近視や遠視、乱視の原因がどの辺にあるのかをおおよそですが掴む事が出来ます。これは乱視矯正の裏づけや、不同視矯正の可能性を考える上で大切なデータです。
また、画面に映る瞳孔の大きさや動き、左右の差などを観察して病的な可能性の考察もします。
さらに瞳の中心と視線の位置のズレを見て、両目で見たときに起きる目の個性を予測したりもします。
ピッピッピっと測っている間に色んな事を考えているんです。
これで大体2分くらい
3.予備検査
今の視力やメガネでの視力、遠くだけではなく近くの視力も大切です。視力の値は「どれくらいの度数なのか?」や乱視の強さなどが予測できる大変重要なデータです。
さっきの機械が弾き出した値では考えられない高い視力が出たとすれば、機械のデータが疑わしいという事が、また無意識の緊張が入りやすい可能性が考察できます。
そして視界のゆがみの有無、目の動き、両目の視線合わせ、寄り目のチェック、場合によっては大まかな視野のチェックなどを行い、お困り事の原因になっていそうな部分を予測したり、問診で聞かれた訴えの原因をおおよそ掴みます。
そして「普段こんなことないですか?」とか「こんな見え方をする事はないですか?」とか「この辺に違和感ないですか?」みたいな追加の質問をして予測した部分を確認する事もあります。
ここで大体5分くらい
4.他覚検査
機械でピッピッピと測るのも他覚検査なのですが、もう一個「検影法」と言う方法でお客様のお答えに頼らずに度数を調べます。
ボヤけた状態、つまりピント合わせを抜かざるをえない状態で目に光を当て、帰ってきた光、つまり瞳孔の中で反射して見える光の動きで度数が分かるのですが、コレを必ず行います。(光は直視しないのであんまり眩しくないです)
機械のデータが疑わしい場合、このデータが答えにたどり着く近道を示してくれる事がよくありますし、光の見え方で様々情報を教えてくれるのでプラオプでは必須です。
機械は「乱視無し!」といっているのに「検影法」では「乱視ある!」ということも、その逆も結構あります。
これが大体2分くらい
・・・
早いメガネ屋さんだったらもう検査が終わっているかもしれません・・・
人の目はからだの一部である以上個性の塊です。
困りごとの原因は人それぞれですが、その問題になるべく正確に、なるべく早くたどり着くには事前の考察が欠かせません。
コレをふまなければ、どんどん闇雲になって結局わけがわからなくなってしまいかねないのです。
そんなわけでもう1500文字を超えてしまったので、続きはまた次回!
2時間やってもらった時点で信頼感MAXでした。シンメガネ、快適に使えています。
ミカミ様
コメントありがとうございます!
ご使用の環境などをしっかり掘り下げさせていただけたので、こちらもとても分かりやすかったです!
眼鏡が快適に使えているとの事で、とてもうれしいです。
またメンテナンスなど、お待ちしております!!