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「進化の道具⑨」ー眼鏡店の進化ー

こんばんは! プラオプ ハセガワです。

そういえば10月。

一月前は40度を超えた!なんてビックリしていたのに、毎年のことながら時間が経つのは早いものですね。

前回は「眼鏡に対する考え方を変える」というお話

「進化の道具⑧」ー眼鏡とはなにか?ー

人の「視覚システム」を場面に合わせて最適化するように切り替える事が「眼鏡」の役割。

では、場面に応じて最適な眼鏡を用意する為に眼鏡店は昔のままでいいのでしょうか?

眼鏡店の進化

眼鏡店である「プラオプ」は「視覚を整える」をコンセプトにしておりますが、それは言い換えれば「視覚システムの最適化」ともいえます。

人が道具を作る事で手に入れた、昔だったら魔法のような能力が社会に溶け込み当たり前になってしまった・・・

前回の記事でも書いたように、問題が起きている人もいれば全然平気な人もいます。
酷い場合仕事を諦めるなんて事につながる事も・・・

とかく「近くを見る事」が増えすぎた現代に「視覚システム」を対応させる眼鏡を作る上で行う測定や考察は「近距離を見ているときにどうなのか?」を重点的に行わなければならないのです。

だから「近距離での見え方の測定」を行うのは全ての年齢において必須です。

でもこれは別に目新しい事では無く、昔から行われていた「普通に行われるべき事」で眼鏡を作る上で行う「視覚機能の測定」は、実は大半が近距離の測定だったりします。

近距離の作業に最適化された視覚システムとは「負担の少ないピント合わせ」と「負担の少ない視線合わせ」ができる状態の事だとすれば、「ピント合わせ」に問題があるのか?「視線合わせに問題があるのか?」または「両方の協調に問題があるのか」問題を突き止めなければ一人一人に合った「進化の道具」を作る事はできません。

プラオプの進化

スマホ、パソコンがより高度に進化していったように、眼鏡作成の現場も進化しています。

それによって今までできなかった事、分からなかった事が分かるようになる事も。

僕はプラオプが開店する当初からずっと興味を持っていた測定器がありました。

それは「調節微動測定器」

ピント合わせの事を「調節」と言います。その調節にどのようなトラブルが起きているのか?それがどの程度のものなのか?どんな特徴をもっているのか?

レンズや様々な道具を使って測定して「調節」にトラブルがある事がわかるとしても、それをもっと細かく種類別に考える事ができたら今まで以上に適切な対応ができるのではないだろうか?

場合によっては眼科の先生に受診したほうが良いケースで、無理に眼鏡を作ってしまうような事も防げるのではないだろうか?

「調節微動測定器」は距離に応じたピント合わせに対して、ちゃんとピント合わせが反応しているか?それが無理なく行われているか?どの距離から負担が出るのか?などピント合わせに関する様々な情報を教えてくれます。

またこれで問題がないとしたら、問題の原因は「ピント合わせ」ではないという事を考えるのにも役立ちます。

僕はさらにこれを「視覚システムの最適化」を行った効果を検証するのにも使えると思っています。


「波面収差計」「角膜トポグラファー」の「ZEISS iProfiler+」

そして「調節微動測定装置」「NIDEK  ARK-1a」+「NIDEK AA-2」

プラオプの規模でその両方を備えるというのは、ちょっと変態の域に入っているかもしれません。(しかも機能が半分被っている・・・)

しかし「視覚システム」を変化させてしまう「眼鏡」という「進化の道具」を世の中に提供するというとても重い責任と向き合う為に使える「進化の道具」はなんでも使う。

人の進化のスピードに負けない眼鏡店であり眼鏡士でありたいのです。


「調節微動測定装置 AA-2」

ピント合わせをしたときに起きる水晶体の微小な震えを捉え、ピント合わせの負荷を測定します。

測定は両眼で約120秒。その間、覗いて見える「気球」をジッと見つめ続けていただきます。

眼鏡を作る際に必ず行うわけではありません。

AA-2の体験を希望される方はお問い合わせください。


そんなわけで、9回も続いた連載は今日で最終回です。

ありがとうございました!!

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