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凸レンズを薄くする②

こんばんは!プラオプ ハセガワです。

さて前回につづいて、凸レンズを薄くするお話。

先回はレンズを必要最小限の大きさに指定して注文する事で軽くて薄いレンズになるよ!というお話でした。

凸レンズを薄くする①

今日はさらにその限界を突破してみましょう!

スライス加工

メーカーによって呼び方は様々ですが、フレームの大きさだけではなく「フレームの形」があらかじめ分かっていて尚且つ乱視がある場合、より一層薄くする事が可能になる方法です。

乱視とは何か?が分からないとこの先はチンプンカンプンかもしれませんので、これ、貼っておきます。

乱視とは

眼鏡の形は普通、横幅よりも縦幅の方が小さい「横長」な形をしています。

なので、凸レンズに縦方向に軸をもった乱視の度数が加わると・・・ていってもわけわかんないですよね。

図にしましょう。

まず、乱視のレンズを「円柱レンズ」といいます。なんで「円柱」なのかというと、レンズの面が「円柱」で削り取ったような形をしているからです。(円柱凹レンズ)

この、レンズを削り取った「円柱」の角度が「乱視度数の軸度」といって、この角度を「目が持っている乱視の軸度」にピッタリ合わせる事で乱視を打ち消すわけです。

上の図の場合は垂直に立っているので「90°」です。

凸レンズに円柱レンズをくっ付けると・・・

こうなります。

先回の記事で「外径指定」をしてレンズを小さくすれば、当然このレンズも薄く軽くなります。

さて、メガネの形は一般的には横長です。丸く見えるメガネも横幅の方が縦幅よりも大きいです。

この特性を利用してもっと攻めてみましょうか・・・

上の図のように「削りとる部分」がドンドン前に出てくれば、レンズの厚みはドンドン薄くなります。

でもレンズの上下は欠けていって、前から見たらこんな形になってゆくでしょう。

でもフレームに収まりさえすれば別にレンズは「丸」でなくてもいいわけです。

どこまで後ろの面を前に出せるか?の限界は、フレームの大きさだけではなく「形」がわからないと決められません。

これはフレームの形を専用の機械で読み込ませ、インターネットを通じてメーカーに送る事でできる注文方法です。(あるいは縦、横の寸法とレンズの形をFAXで送ったり・・・)

もちろんプラオプ では普通にやっている事です。

というわけで、外径指定よりも更に攻めて薄くできちゃいました!!

ちなみに、乱視の軸が横方向の場合、外径指定と結果は変わりません。


さて次回はこれに「遠近両用」が加わった場合のお話です。

ではではー!

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