【事例紹介】野球のサングラスを考えてみた
こんばんは!プラオプ ハセガワです。
さてサングラスには眩しさを避ける効果のほかにも、対象を浮かび上がらせて認識しやすくするという効果があります。
単に暗くなるだけですと見たい対象まで暗くなるわけですが、対象の背景だけを暗くする事ができればそんな効果を生む事ができるわけです。
そんな事を考えるのに役立つのが「色相」と「補色」の関係。
下の図は色相環といって、向かい合っている色同士を掛け合わせると「黒」になるそんな関係にあります。
今回ご相談いただいたのは「野球でフライを見やすくしたい」という事。
青空、あるいは曇り空で白いボールが飛んでくるというイメージですから「青」をバックに「白いボール」を浮かび上がらせたいわけです。
曇り空でも青い光は散乱といって視界を白ませる原因になっているので結局は「青」をなんとかしたいわけです。
じゃあどうするか?色相環を見ると青の反対側はオレンジっぽい色ですね。
つまりオレンジのフィルター越しにみると青い光を遮る事ができそうです。
そうすれば空は一層暗くなり、白いボールとの明暗差=コントラストが強調されそうです。
で、実験。
昨日はよく晴れた長岡市。
空にボールを掲げてみました!
ひゃー眩しい!!
これにフォトショップを使って黒いフィルターを被せてみましょう。
眩しさは和らいだようにみえます。
ではオレンジのフィルターを被せてみましょう。
空の明るさは同じくらいですが白いボールがさっきよりも明るく見えます。
つまりコントラストが高まったわけです。
何かに特化した性能を持つスポーツサングラスは、使用する環境に応じたレンズカラーにチューニングされております。すべてが当てはまるわけでは無いでしょうが背景を暗くし、対象を浮かび上がらせるにはこう言った色の関係を考えるとわかりやすいかもしれません。
そんなわけで今回使用したレンズはこちら。ICRXの「PLUS VARIA」というピンクレンズ。
これは紫外線が当たる屋外では「動く対象の認識力が上がる!!」という「PLUS 55」という赤オレンジ系の色と同等に変化する、いわゆる「調光レンズ」です。
これを軽くてフィットして、かつ細かく調節ができるイタリアの名門「RH+ STYLUS」に度付き組み込みました!
これが・・・
こう!
ピンク色は暗い時に明るく見せてくれる効果があります。
また、こちらをご用命いただきましたT様は眼鏡ユーザーですから度付きでなければなりませんので、昼夜問わずに使える事は重要なポイントですから、あらゆるシーンでパフォーマンスアップに貢献するこのレンズは最高の選択に思います。
実際は理屈通りでは無いこともありますし、感受性は人それぞれですから他の色が良い選択になる場合もあるでしょう。
実際にこちらをお選びいただく時も、掛けてみてその見え方で選んでいただいております。
でも、ものすごくたくさんある種類の中で、選ぶ時の参考にはなりますね!
とはいいましてもこの「ICRX PULS 55」
結構いろんなところで「いい!!」と言われております。
オレンジで明るそうに見えますが結構眩しさもカットされ、かけると割と自然な見え方をすると評判でございます。
そんなわけで、色相と補色でシーンに合わせたレンズカラーを考えてみるというお話しでした!
T様ありがとうございました!
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