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レンズの加工と「ひずみ」

こんばんは!プラオプです!

今日も沢山のお客様にご来店いただいてありがとうございました!

さて、ぼちぼちご注文いただいたレンズが届き始めまして、レンズをフレームに合わせて削り合わせる「加工」をしております。

レンズは大体70mm位の大きさがある丸い形をしておりまして、それを削ってフレームに合わせるのです。

単に形があっているだけでは不十分です。

レンズは今プラスチックが主流ですが、ガラスに比べて柔らかいので、レンズの大きさが微妙に大きいとフレームにレンズが締め付けられレンズが変形してしまうことがあるのです。
(ガラスレンズはこれが割れの原因なったりします)

レンズは実は斜めを見たときにも見え方がなるべく変化しないような工夫が施されていて高性能なものは、なんとレンズを微小なポイントに分割して考え、その場所が最適になるような複雑な面をもっていたりするのです。

それが、締め付けられて変形すれば、台無しになってしまう・・・。

だからレンズがストレス無く、かといって外れないギリギリをねらう必要があります。

プラオプには「ひずみ計」なるものがありまして、どれくらいレンズが締め付けられているかを目視しながら加工します。

これは機械ではなく、手作業で行う必要も出てきます。

僕のメガネにわざと大きめに加工したレンズを入れてみました。

見た目はなんとも無いのですが、ひずみ計を通してみるとこの通り・・・

虹が見える部分は特に締め付けが大きいところなのですが、それが中心付近まで及んでいます。

これが実は疲れを呼んだり、見え方の不具合を起こしている原因だったりすることもあるんです。

これを見落としていたら、本当の原因が分からないままなんて事にもなりかねません。

そして、これはご注文いただいたメガネを加工したところです。

僅かに触れる部分に白い線が見えますがほぼひずみが無い状態です。

このために必要なのはレンズの大きさが丁度いいことももちろんなのですが、レンズとフレームの形が正確に合っていることと、レンズの湾曲(普通前に向かって膨らんだ湾曲をしていますが、これは度数やレンズの種類によって変わります)とフレームの湾曲が一致している必要があります。

実はここまで持っていくとレンズを押すとパコンと外れちゃいます。

なので、プラオプは魔法の道具を使ってレンズを外れないようにしています。

そんなわけで、加工にも時間を掛けますが、目に見えない部分を大事にすることで、高い性能を維持した良く見える眼鏡を仕上げることに一生懸命でございます。

あー加工楽しい!

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