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レンズの品質ってなんだろう?

こんばんは!プラオプ ハセガワです。

レンズってなかなか得たいの知れない物・・・

そんな印象をもっている方、多いのではないでしょうか?

確かに「直接触れて選ぶ」事はあまり無いでしょうから、フレームを選ぶ感覚とは違います。

レンズの値段の違いは何か?

今日の記事は「薄さ」とか「傷のつきにくさ」ではなくレンズの本質「視界の質」について

カメラレンズとメガネレンズ

メガネのレンズはある意味カメラのレンズよりも難しい部分があります。

なぜなら「たった一枚に高い性能を要求される」から。

カメラのレンズの場合(今はデジカメが主流ですが)フィルムにあたる「センサー」の隅から隅まで鮮明で歪まない映像を作る事を目標にしているわけで、そのために何枚も形の違うレンズを組み合わせてそれを実現しています。

さらに「レンズの角度とセンサーの角度」は常に直角です。

眼鏡にこのような複雑なレンズを取り付けたら重くて掛けられません!!

なので「キレイ映像を隅々まで」作る事をたった一枚で行わなければならないのです。

そして眼球は動きます。

だから一定の条件、つまり「真っ直ぐ見ている」時の事だけを考えればよいわけではありません。

非球面レンズとは?

レンズを斜めに見ると「乱視」と同じ事が起こります。

詳しく説明を始めるとおそらく5000文字にはなりそうなので、ざっくりと・・・

なので写真でいきましょう。
レンズを真っ直ぐ見ればこう・・・

レンズの端で見るということは、視線がレンズを斜めに通るという事なので、レンズを傾けてみます。

するとこう・・・

景色が歪んでます。横線が濃く見えます。こういう方向によってハッキリさが変化して見えるのが乱視の見え方。

これを打ち消す「乱視レンズ」をかざすとこう・・・

かなり大雑把ですが線の濃さが揃っています。

レンズの中心以外で見たときのこんな風に「乱視」みたいな見え方になってしまう・・・これを非点収差といいまして、レンズの中心から外に向かってだんだんとそれを打ち消すような形にする。

これが「非球面レンズ」の簡単な仕組みです。

もちろんレンズに考えなければいけない事はまだ他にもいっぱいあって、ようするに「メガネの枠全体がハッキリ見える」ようにしたいわけですが、それを実現するためにどうするか?

それがメガネレンズの目標で、いまだに新製品が出る理由です。

じゃあそういう風に作ればいいのですが、事はそんなに簡単ではないのです。

何故かといえば「全員度数が違う」から。度数が違えば求められる設計は違うという事。それはそれは細かいわけです。

ではそれをどうやって実現するのか?

そのへんは次回のネタにとっておきます。

ではでは!

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